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近況 03年1月分


長篠の合戦・古戦場に立つ

上京しておりました。昨日の『その時歴史が動いた』放送は、観ておりません。
恐ろしいというか、お恥ずかしいというか。あえて用事を作り、テレビのない場所にいて、
この時間帯をやり過ごしました。

じつは昨日は朝から、愛知県の長篠古戦場跡(長篠城址と設楽原古戦場)に行っておりました。
現地にじっさいに立ち、地形と広さをこの目で見たことで、感じるところ大でした。
わたしの長篠合戦についての考察は、そのうち「天下城ノート」にアップします。


28日は、日中ふたつ打ち合わせ。それから神保町の書店、古書店をまわって、
江川太郎左衛門関係、くろふね関係の資料を購入。

夜は推理作家協会の新年会に出席。同業者たちと、やあやあとおひさしぶりのごあいさつ。
不義理している編集者諸兄にもごあいさつ。
恒例、北方謙三と大沢在昌コンビによるビンゴでは、今回もはずれ。かすりもしませんでしたね。


こういう集まりでは、銀座の文壇バーのチイママさんやホステスさんがコンパニオンを
務めて、お酒やお料理を持ってきてくれたり、いろいろサービスしてくれるのですが、
当然、二次会はうちで、という誘いになります。

銀座の文壇バーの飲み代は、非ベストセラー作家個人が支払うにはちょっと高すぎますので
(ということは、出版社にご接待として連れていってもらうことも、
かなり気がひけるものであるということですので)、
わたしはいつも「きょうはもう約束してる」と逃げています

でも一昨日は、あるバーのチイママさんが、わたしの「約束の相手(ふたり)」を聞き出すと、
この編集者さんたちに直接猛攻撃をかけた。
「ジョーさんはおふたりと一緒にきたいと言ってる」とでも言ったのかな。
集まりがおひらきになったところで、タクシーが用意されており、
そのまま、編集者さんたちと一緒に銀座へ連行されてしまった。

申し訳ありません、Iさん、Wさん。各社、接待費も削減の折なのに。


某旅行代理店から、わたしを案内役に「箱館戦争ツアーを企画しているのですが」という話。
これは面白そうです。細かな条件が合えば、引き受けようと思います。
時期は函館の五稜郭まつりのころでしょうね。


わたし、五稜郭まつりについては、少し夢の企画を持っています。
箱館戦争に参加した各部隊を、ボランティアの手で再現して、パレードができないかということ。
アメリカ南北戦争の戦闘の再現が、各州の市民グループの手でおこなわれているように。

五稜郭まつりでは、仙台藩の額兵隊のファンクラブだけはすでにあって、
フランス陸軍ふうのリバーシブルのお洒落な制服でパレードに参加しているはずです。
これをもっと大規模に実施する。もちろんこれは戦争ごっこ、ではなく、
箱館戦争の意義をもっとポピュラーなものにするためのイベント・プランです。
『賊軍』と呼ばれてきたひとびとの復権の場でもあります。

新撰組なんて、すぐにファンが作りそうな気がしますが、徳川伝習歩兵隊も人気になるでしょうね。
有名な写真の中で土方歳三の着ている制服が、伝習歩兵隊の士官服です。
横須賀の「中島三郎助と遊ぶ会」にはぜひ、浦賀奉行組(中島隊)を作って欲しい。
わたしが参加するとしたら、やはり徳川脱藩海軍部隊かな。それはつまり、蝦夷共和国海軍の部隊、
ということになりますが。


留守中、メールがたまっておりました。お返事、一日二日お待ちください。

03/1/30



『ソラリスの陽のもとに』の謎

スタニスラフ・レム『ソラリスの陽のもとに』やっとこの作品を読みましたが、
ううむ、最後がよくわからない。
主人公ケルビンは、けっきょくどうなったのだ? どうしたのだ?

あまり考え過ぎずに言えば、ソラリスに憑かれてしまった科学者スナウトに対して、
主人公ケルビンは、理性で自分をソラリスから引き剥がすことを決断できた。
ただ、奇跡を信じようとする意志は確固たるものになった、ということだと思うのですが。

映画『惑星ソラリス』のほうは、ソラリスに残った、という解釈の映像化に
なっているらしい。わたし、映画のその解釈に引きずられて、混乱しているかな。
さて困った。誰か教えてください。わたしは、SF的文法に慣れていない。

もうひとつわからない部分。
主人公は、宇宙ステーションに現れた「恋人」とは、セックスしたのか。
同衾は、性交渉の暗喩、でよいのか。自分は何者を愛しているのかと主人公が悩むとき、
それは性交渉の相手は何者だったのか(モンスターではないのか)、
という疑問でもあるはずだけれど、
それが誤解のないように記述されないのは、時代のせいか。
それとも性交渉は実際になかったから、記されなかったのか。


この作品、ベースはホラーですね。それも「幽霊船」もののバリエーションでしょう。
ゾンビものの雰囲気もある。
わたし、少しだけ、スティーブン・キング『ペット・セメタリー』を連想しました。


Amazon.comでこの映画のDVDを注文しました。
この映画については、サイトではけっこう酷評もあって、
「催眠フィルム」とか「拷問の2時間46分」などと書かれている。
野口悠紀雄はたしか「退屈だけれど感動的」というものではなかったろうか。うろ覚えですが。


リメイク版『ソラリス』はジョージ・クルーニーが主演だそうで、
となるといくらかアクション映画ふうの(『エイリアン』のような)作品になっているのでしょうか。
小説を読んでいるあいだ、わたしはウイリアム・ハートの顔を思い浮かべておりましたが。


猛吹雪は今朝まで続きました。7時30分にようやく除雪車。道路開通。

ええと、今週水曜、29日NHK『その時歴史が動いた』に登場して、榎本武揚について語ります。
緊張して痛々しいと思いますので、メール、掲示板その他では話題にしてくれなくて
かまいません(というか、むしろそちらを望むという心境です)。
見なかったことにして、時間がたつのを待ちましょう。

03/1/26




風速30メートル。大荒れ


一日中、猛吹雪。除雪車は入らず、郵便、ゴミ収集も休み。ヤマト運輸からも
道路が開いていないのでいけませんという連絡。根室では風速30メートル。
当地はひょっとしたらそれ以上か。


冗談みたいな本の話題。
森永卓郎『シンプル人生の経済設計』(中公新書)。
「それでも自分は勝ち組だ、は勘違いだ」とか「専業主婦・子供・マイホームは不良債権」
といった、刺激的な小見出しに惹かれて買ったのですが、
最後には笑ってしまいましたね。あまり愉快なので、ここで紹介。

このひとのこと、詳しくは知らないのですが、反グローバル主義の経済学者らしい。
というか、はっきり言ってかなりのナショナリスト。
外国金融資本をあっさり「ハゲタカ・ファンド」と呼ぶひとです。

で、このひとは、サラリーマンに対して、競争から降りて、
年収が下がっても、シンプルに好きなことやって生きろよとご託宣を述べるのだけど、
本人も半分認めているように、まるで説得力がない。
このひと、自分の現在の生活と将来プランをこう書くのです。

「最近はテレビ出演が週1〜2本、ラジオのレギュラー出演が週6本、新聞・雑誌の連載が
16本、その合間を縫ってスポットの仕事をこなし、本業のシンクタンクの仕事もしている。
毎日の睡眠時間は4時間取れたら長い方である」

老後プランはこうです。
「沖縄にミニカー博物館を建てたい。…移住のための総費用は1億円近くになるだろう」

こんなひとに、シンプルに生きろと説かれても、うなずけるサラリーマンがいるのだろうか。

しかも経済学者の割には、論理が粗雑。
外国人はみな「青い目」と表現されるし、「不況で餓死したひとはいない」とか、
「ホームレスが糖尿病になる社会」とか、論証抜きで語る。

またこのひとは、シンプルな趣味の生き方の例として、サーファーや
ダイビング・インストラクターやバス・フィッシャーなどを挙げるのだけれど、
もしこのひとが予測するように「中流の消滅」がほんとうなら、
こんな生き方のマーケットも消えるのではないか。

社会変化の予測についてはともかく、これに対して個人がなしうることについては、
とんでもなく楽天的。ただ、そりゃあ無理だよ、と感じつつも笑えたのだから、
これはたぶん冗談としては上質の部類なのでしょう。


03/1/25



30枚書くのに5日はまずい


日経マスターズ『英龍伝』第2回送稿。30枚書くのに、予想したとおり5日かかりました。
いくら資料を読む時間が必要だといっても、この能率ではまずいな。
平均すれば1日6枚ということですから、エンターテインメントを書くべきペースではない。
資料を読む力がつけば、いくらか早まるだろうか。


『屈折率』の担当編集者さんから連絡。増刷の決定の件、作品名のミスとは
関係ありませんとのこと。ほっとします。


きょうは午後から猛烈な吹雪。先日よりも風は強く、雪の量は多い。朝には吹き溜まりか。


ある知人にeメールを送ったところ、香港から返事がきました。すぐに問い合わせのメール。
「ノートPCは何を使っているのですか」
Think Padの2655とのこと。A4サイズで、こういう出張がもう少し多いようだとつらい、
とありました。Think Padか。「ファーストクラスでのシェア第1位」という広告だか見出しだかを
見たことがあるな。たしかにこのシリーズには、そういうイメージが濃厚です。

Think Padを使っているひとは、きっと稟議書や出張報告も英文なのでしょうね。
日本語入力の能率、なんてことは考えなくてもいいにちがいない(と決めつけてしまいますが)。
そういえば、わたし、『屈折率』の主人公にも、Think Padを持たせたっけ。

03/1/24



誤植ぐらいあるさ


この2日間は、やたらと電話と来客が多かった。
周囲の正月休みの気分もやっと終わったということでしょうか。
それともどことなく光が春めいて、社会全体、活動的になってきたせいか。
さすがにきょうの午後にはトランキライザー1錠。


『屈折率』、このタイミングでの増刷決定の件、業界関係者から指摘あり。
それって、わたしの近況を読んだ担当編集者さんの損害賠償なのではないか、と。
そうだったのだろうか。わたしは近況で強請ってしまったことになるのか。
おそろしくて、担当編集者さんには確かめられない。

自慢ではありませんが、わたしは雑誌記事、エッセイなどではけっこう名前を誤植される。
「佐々木護」と書かれたことは、わたしの知る限り2回。
「佐々木嬢」と書かれたこと1回(誤植というより、誤解だったのだろうか)。

文庫本のカバーで、解説者として、○方○三と記されたことがあった。
同じ月に出た同じ社のべつの文庫本で、○方○三も解説を書いており、こちらのほうには
わたしの名が載っていた。どういうわけか、そこだけ写植が入れ代わっていたのです。
このときは、わたしや○方○三が気づく前に出版社がこの文庫2点を回収しましたが。

わたし自身は、ま、そんなときもあるよ、と納得できるのですが、先日の近況は、
あのような部分は自分で校正しないのか、という問い合わせがあったものだから、
わざわざ書いた次第でした。ゴネているような印象がありましたか?
だとしたら、猛省です。


安原顕氏が亡くなったのですね。
わたしは全然面識はありませんでしたが、たしか安原氏、上野桜木町に住んでいたようで、
うちのそばですから、彼がどこでよく音楽を聴いていたのか、少しだけ気になっていた。
そういえば、あのひとのオーディオ・ルームが紹介された雑誌もあったはずと、
本棚を探したら(現実逃避!)、わたしも登場した『男の隠れ家』でした。
蔵書家やレコード・コレクターが亡くなると、ついその本やレコードの行方が
気になってしまう、というのは不謹慎なのだろうな。


03/1/23



『ソラリス』のリメイク

『惑星ソラリス』がハリウッドでリメイクされたのですね。
告白すると、わたし、この原作を読んでおらず、タルコフスキーの映画も観ていない。

たまたまある古書店の目録に、早川書房の「世界SF全集」全35巻が
2万円で出ている。この全集、目にするときはだいたいこの価格で、リーズナブルです。
レムの作品は『ソラリスの陽のもとに』『砂漠の惑星』の二本を収録。
前から、買う機会があればと思っていたので、ちょうどよかった。注文しました。
これがどんとひと箱届いた。

外がマイナス22度でも、吹雪でも、暖かい家の中に好きな音楽が流れていて、
仕事とは関係なしに読む本がある、という状況は、わたしをささやかに幸せにしてくれます。
実際にレムを読むのは、今週末以降のことになりますが。


『屈折率』文庫版、絶妙のタイミングで増刷が決まりました。
カバーの作者紹介のミスの件もこれで修正できます。


03/1/22



『屈折率』カバーのミス


知人からのメールで、『屈折率』カバーの作者紹介にミスがあることを知りました。
「近著」として紹介されているタイトルの中に『黒頭巾』というものがあると。
これはもちろん『黒頭巾旋風録』のこと。後半の欠落。
カバーの著者紹介にも、わたしは絶対に目を通しているはずですが、
これについてはまったく記憶がない。

どうしてこうなったか、考えられることは三つ。
1、届いたゲラには『黒頭巾旋風録』と正確に打たれていたのに、わたしが『旋風録』を削った。
2、最初から『黒頭巾』だった。これを見落とした。
3、わたしが『黒頭巾』と追加した。
あと、考えられる可能性はどんなものだろう。

物書きは自分の作品のタイトルには敏感ですから、
たとえば例の『雪はつらつ』を、うっかり『『雪はつらいよ』と読んでしまうようなことは
ありえないのですが。

みっともないことですが、初刷りが売り切れるまでは、このまま放っておくしかないな。


昨夜は零時くらいの時点で、マイナス22度。このくらいの寒さになると、
50メートルの距離を歩くのもきつい。単純な「冬の身支度」では耐えがたく、
「冬山装備」に準じるぐらいのことが必要になります。


雑誌『エコノミスト』が、北海道経済再生の切り札として、地域通貨の発行を提案しています。
いまの円高は自動車産業とIT関連産業の好調のせいですが、
北海道が地域通貨を発行した場合、(幸か不幸か)自動車産業もIT産業もない北海道の通貨は、
円に対して必然的に15パーセントは安くレートが設定される。

そのとき、北海道の主要産業である農業の生産物は、中国産農産物に対して
強い競争力を持つことになります。
北海道内で生産されていない工業生産物は、15パーセント高い値で輸入されることに
なりますが、相対的には通貨安のほうのメリットが大きい。

北海道と他の日本との関係は、そのまま中国と日本との関係に重ね合わせて考えると
よいのでしょうね。
通貨が安ければ、将来は北海道への進出を考える企業も増えてくるわけで、
なるほど、これは素晴らしい提案です。
そのためには、北海道独立の気概が必要になりますが。


『エコノミスト』の記事だというのが意外ですが、『ニューズウイーク』もひと月ほど前、
『北海道独立』を特集した。外国メディアの目から見れば、中央政府がこれほどの
失政を重ねているのに、北海道ほどの基礎的な力のある地方が
分離・独立を考えないというのは不可思議なことだということでしょうか。
『エコノミスト』の記事からは、北海道独立は具体的な政策の選択肢として視野に入ってきた
ということが伺える。
気づいていないのは、北海道の住人たちばかりか。

おお、蝦夷共和国。


03/1/20



TSUTAYAに行ってる暇もない

TSUTAYAから電話。『スターウォーズ2』すでに返却期限を二日過ぎています。
いつご返却ですかと。
毎日、町に出ることができる状態にはないので、ふつうはレンタル・ビデオも
一週間借りれるようになるまでは待ちます。でも、これは3泊4日に降りてきたところで
借りてしまった。けっきょく返しに行けず、900円少々の延滞料の支払いです。
しかも、中身はつまらなかった。『1』を観たところで、もう観ないと決めておけばよかった。


インターネット古書店の「スーパー源氏」でまた江川太郎左衛門の資料を探していたら、
以前は見つからなかった江川坦庵全集4巻本が揃いで出ている。
わたし、なんとか別巻だけは手に入れていますが、やはり絶対に本巻も必要です。
高くても、また、すでに持っている別巻が無駄になっても、買わないわけには行きません。
即注文。


今朝気がついたら、外水道の栓を凍結させてしまっていた。昨日、犬に水をやったあと、
水を落とす、という作業を忘れてしまったのです。お湯をかけて溶かそうとしたけれども、
復旧ならず。明日、業者さんにきてもらって、ガスバーナーで溶かしてもらうしかありません。
ばかをやってしまった。水を使ったらその都度落とせ、というのはこの地の常識なのですが。


きょうはまた寒い。いま(23時50分)窓の寒暖計を見ると、マイナス15度。
この寒暖計、少し高めに表示されがちなので、たぶんいまマイナス18度くらいでしょう。

03/1/19



『長篠の戦い』執筆準備

週刊新潮、『天下城』の、長篠の合戦の場面、当初の構想よりも早めに、
書くことになりそうです。
穴太衆の話なのになぜ長篠の合戦が出てくるかと言えば、ま、織田信長を取り上げて
これを書かないわけにはゆくまいという、きわめて大きな事件だからですが、
穴太衆との関わりについては、連載までの企業秘密。

少しだけ明かすと、長篠の合戦(設楽原の戦い)は、本来は長篠城をめぐる攻防戦の
後詰めの戦いです。最初から野戦として双方が準備した戦いではなかった。
後詰めの戦いであることを見逃すと、黒沢明『影武者』がいちばんよい例ですが、
武田勝頼の愚かさゆえの無謀な突撃、としか見えなくなります。
というわけで、これまであまり語られていない部分にわたしの想像力を当ててみます。
この現地取材も、早めにすることになるでしょう。


ブラックホール・カー、やっと今回分の不調が治りました。
ウォーターポンプの交換については、クレーム処理。
クラッチの不調については、修理費が請求されるようです。


掲示板で、ちょっとミス。
「腰痛防止対策で」と書いた部分があるのですが、これは「腰痛対策」でよかった。
あちらを直すのも手間なので、ここに記しておきます。


すがやさんのおかげで、新しいPCの画面がかなり読みやすくなりました。
あとは、入力コードの微妙な差に慣れれば、これも仕事用に使えるようになるかもしれない。
いや、古いPC(というか、ワープロソフト)を併用しているかぎりは、
両者の違いにまごつくことは解消できないか。


03/1/18



またまた同じポカ

せっかくレミングさんに教えていただいたのに、わたし、また同じポカをやっていました。
昨日深夜に、『その時歴史が動いた』ペリー来航後編を再放送していたのでしたね。
12時には完全に眠りについておりましたが。


満月。新雪。風もない、明るい冬の夜。
冬がずっとこうだとよいのだけど。


子馬の次郎は、きょうから調教に。馬運搬車にも素直に乗っていきました。
馬運車に乗るとき抵抗する馬をずいぶん見てきていますので、
「この馬はおとなしい。賢い」なんて言われると、自分の子供をほめられたようにうれしい。


『天下城』新しい章に入るのですが、新しい章ではどの部分を書くかで悩む。
連載終了まであと17回。ここまでくるのに、少し枚数を取りすぎました。
当初の構想から、書くべきエピソードを少し削る必要が出てきています。
思い切って10年飛ぶか。

03/1/17



ふらふらでダウン

『くろふね』、午前中に読み返し、修正してから送稿。
昨日、根を詰めたせいで、昼食を作る元気がなく、町まで出かけて、食堂で外食。

午後に『天下城』ゲラ直し。このところ、わたしの敬語表現について、ゲラが真っ黒に
なるくらいに疑問が入ってきます。わたし、自分がつくづくこういう文化の中にいなかったことを
意識しますね。「ら」抜き言葉も、北海道の方言ではあたりまえなので、書いていて(聞いていて)、
不自然に感じません。だからこれについても以前からずいぶん指摘され続けてきたのですが。

さらに『英龍伝』、挿絵を入れたら1行はみ出してしまったとのことなので、
誌面を眺めて、ひと文字飛び出している段落で修正。

夕方も夕食を作る元気はなく、ましてや新しい原稿にはとてもかかれそうもない。
頭を休めることにして、いただきものの手作りスモーク・サーモンとチーズで缶ビール1本。
そのまま眠ってしまいました。
電話で目を覚ますと、某週刊誌からアンケート調査。口もまわらない状態のまま応答。

日中に買っておいた安ワインの栓を抜き、それから借りてきたビデオと、
録画しておいたものを、たて続けに観る。
『ひだまりのグラウンド』と、『スコア』。
前者では、ダイアン・レインがずいぶんやつれた印象で出てきたけれども、あれは役柄ゆえの
メイクなのだろうか。


昨日の近況、『ペリー白旗伝説』についての考察は、別ページに移しました。
『くろふねノート』


03/1/16



「ペリーの白旗伝説」


『くろふね』第5回送稿分アップ。まだ頭が熱いので、クールダウンのつもりで、
こんなに長く考察を書いてしまいました。

ブラックホール車について、ディーラーから連絡あり。
ウォーターポンプを修理してテスト走行したところ、ギアの入り具合がおかしい。
調べてみると、ギアボックスからオイル漏れでした、とのこと。
これも去年診てもらっていた部分です。戻ってくるまで、まだ数日はかかりそうだ。

03/1/15



子馬を去勢する

    「子」の字、ほんとうは人偏に「子」のほうを使いたいのですが、出てこない。

去年もらった子馬(明け3歳の牡)に、去勢手術を施しました。
今年から本格的に乗用馬として調教するつもりなので、どうしても必要な処置です。
麻酔なしで行う手術ですが、この季節なら傷口も化膿することはありません。

獣医さんにきてもらい、調教をお願いする牧場からもふたり手伝いにきてもらって、
牧場の隅の枠場(わくば)で手術。
子馬は心配していたほど痛がらず、手術は5分ほどで終わりました。
手術のあいだ、わたし自身は横で見ていただけです。

誤解されているようですが、去勢手術というのは、睾丸を取ることであって、
ペニスを切り取ることではありません。
だから、去勢馬(セン馬と呼びます)にもペニスはあります。


日本には、家畜を去勢して飼う習慣がなく、このことは騎馬民族征服説に対する反論の
有力な根拠のひとつとなっています。
畜産民族が去勢の習慣(技術)を持たないということなどありえないと。

1899年、北清事変のとき、共同出兵した各国軍の中で、日本の馬は笑い物になりました。
去勢をせずに馬を使っているため、調教の程度が低く、欧米各国の基準では、
それは「軍用馬」と呼べるだけの動物ではなかったのです。
「日本陸軍は馬のかたちをした野獣を使っている」と報告されたとか。

去勢をしていないので、日本軍では牝と混ぜて使うことができない。必然的に牡だけです。
ただでさえ気の荒い牡は、牡同士激しく争いますから、日本の軍馬は、
各国が1両の貨車に15頭から18頭積めたのに、5頭しか積めない。
しかも世話係は馬1頭につきひとり以上必要。各国は1車両に数人。

積み込むのもひと苦労で、輸送列車は日本の馬のために出発が遅れに遅れる。
しかも必ず逃げ出す馬が出る。
しまいには連合軍の輸送司令官が、日本軍の馬の輸送を拒否したそうです
(『富国強馬』講談社選書メチエ、武市銀治郎)。


その伝統は、残念ながらいまも続いています。
『馬の医学書』という、JRAの研究所編の本があります。おそらく日本でいちばん権威ある
馬の医学概説書。この本の目次を見ても索引を調べても、『去勢』という項目はありません。
これほど重要な技術(医術)なのに、ようやく一行だけ見つかった記述は、こういうものです。
「(異常行動の対策として)牡馬に対しては、去勢も試みられる」

つまり、日本の馬文化の感覚では、去勢はせずに飼うのが基本で、
よっぽど「異常行動」がある場合だけ、最後の手段として去勢する、ということです。

去勢馬としてしまうと、もう二度と繁殖用には使えません。乗用、あるいは作業用にだけ使う、
と割り切ることができない場合、去勢はしにくいということなのでしょう。
あるいは馬の調教の水準に対する要求がそもそも低いから、去勢の必要性をあまり感じないのか。

競走馬も、レース引退後は種つけで利益を上げようとしますから、
日高地方のサラブレッドでも、まず去勢馬はいないでしょう。

本州の乗馬クラブには、JRA払い下げのサラブレッドを、去勢しないまま乗用馬として
使っているところも少なからずあるとか。わたしは、怖くてとてもそんな馬には乗れない。


『くろふね』、ほとんどはかどっていないにもかかわらず(いや、それゆえに、か)、
長めの近況を書いてしまいました。現実逃避でしょうね。

まずい、頭痛がしだして、鼻水も出てきた。
風邪なら、三が日のうちに引いておきたっかたが。

03/1/11



また小さなポカ

きょう、先日録画した『その時歴史が動いた・ペリー来航篇』を観て、
ポカをやっていたことに気づきました。前編後編の二部構成で、後編は来週だと
思い込んでいたら、同じ日に途中ニュースを30分はさんだ後、放映していたのですね。
だから後編は観ておらず、録画していない。
新聞をもうちょっと注意深く読めばわかったはずなのに。


昨日書いたニューヨークの日本人からのメールの件、最後の皮肉が誤解されていそうなので、
修正しました。この人物はほんとうに本を書いており、あのメールはその未承諾広告です。
「業界事情を知らない素人による微笑ましい販売促進努力」と見せているところが、
狡猾で巧い。物を売ることについては、かなりすれたひとなのでしょう。
同じ内容のメールを、作家や業界関係者に大量に発信しているようなので、
読んで欲しい、の意味は、紹介してくれ、書評で取り上げてくれ、ということです。


隣町に、オオカミの群れを飼って暮らしているKさんというナチュラリストがいます。
そのKさんご夫婦が、昨日、用事の途中にわたしの仕事場に寄っていった。
Kさん、玄関口からロフトにいるわたしを大きな声で呼びます。
「こんにちは。オオカミのKです」
Kだけでは、わたしがすぐにはわからないと思ったのでしょうが、
この名乗りっていいですね。

わたしがこう名乗ると、意味はちがってくるか。
「お嬢さん、オオカミの佐々木です」
名乗ってみたいものです。


03/1/10



『屈折率』見本刷り届く

講談社文庫『屈折率』の見本刷りが届きました。発売は1月15日です。
大きな書店ならば、今週末には並ぶのかな。
文庫版は単行本のときとちがって、経済小説的側面を強調した装丁。
新聞連載250回という、わたしにしては短めの作品なのですが、文庫になってみると、
けっこう厚みはありますね。


以前にもメールをくれたニューヨークの見知らぬ日本人から、
また同じ内容のメールがきました。
自分は本を出した、こういうところで取り上げられた、あなたも読んでくれ、というもの。
書き出しはこういうものです。

「はじめまして。
××と申します。
Googleで『本』を検索しているうちに、こちら様のサイトへたどり着きました」

これ、じつは前回(ふた月前)とまったく同じ文面なのです。

わたしのサイトに興味を持って自作品の案内を送ってくれたはずのひとが、
以前わたしのサイトを読んだことも、わたしの名も、忘れてしまったのでしょうか。
きょう、あらためて同じキーワードで検索してわたしのサイトにたどりついたとして、
ここには前にもきたことがある、とは思い出さないのでしょうか。

前回送られてきたメールにわたしが拒絶反応を起こしたのも、この冒頭部分の嘘っぽさが
理由でした。
かなり長い宣伝文章がうしろに添付されている以上、わたしのサイトの発見は偶然ではなく、
目的意識的に送信先を探した結果でしょう。
また、わたしのサイトの中身に何も触れていないということは、このひとは内容を読んではいない。
メール送信先をクリックするためにだけ、わたしのサイトに入ったとしか考えられない。

だから、『本』の検索うんぬんというのは、「遭遇」のドラマ性の捏造です。
わたしは、この部分がまず受け入れられないので、このひとの本の宣伝にも、
まともに対応しようという気にはならなかった。

ほんとうは作家リンク集などを頼りに、誰彼かまわずメールを送ったのだと思います。
だから、誰に送ったのか覚えていない。
今回はべつのリンク集を使ったので、メール自体は前回の使いまわしですませた、
というところでしょうか。

もしたまたま同じメールを受け取ってしまう人物がいたとしても、
費用対効果を考えれば、それは無視し得る事故率、という判断なのかもしれない。
ま、このあたりは憶測にすぎませんが。

このひと、浮き沈みの激しい人生を送ったひとのようだけど、じつは少しだけわたしは
同情もしていた。このひとは躁鬱質の気があって、いまは躁の時期なのかもしれないと。
でも、この二通目のメールで、そんな思いは完全に消えましたね。
このひとは、ただ、真摯さを持たずに、世の中を甘く見て生きてきただけです。
ああ、なんとも不愉快。こんなことで気を散らされている余裕はないのですが。


このひとの手口は、例の電話セールスを連想させます。
「おめでとうございます。あなたが××の当選者と決まりました。
それでお電話させていただいた次第ですが、当社は…」
自分の本を売るのに、この手口を使ってはまずいのではないか。

03/1/9



まだ本調子にならず


今年の最初の仕事、やっと週刊誌1本。
これに3日かかっているということは、生産能力がまだ通常の3分の2です。
明日から、『くろふね』。そういえば、きょうのNHK『そのとき歴史が動いた』は、
ペリー来航を取り上げていました。来週が後編。


わたしの四輪駆動車、またウォーターポンプの不調だそうです。
2001年夏、ウォーターポンプ不調、中古品に交換。
2002年夏、ウォーターポンプ不調、新品に交換。
2003年1月、ウォーターポンプ故障、新品に交換するとの連絡あり。

1年半で同じ箇所が3回不調。
交換した部品が続けてはずれだった、という偶然もまた、珍しいことだろうな。


仕事をしているときに電話がかかってくると、意識が電話に向かないものですから、
何をやりとりしたか完全に忘れてしまうようなときがある。先日も書きましたね。
きょうかかってきた電話には、切ってから気づいたけれども、おそろしく失礼な
ものの言い方をしてしまっていた。電話がかかってきた状況を呑みこめないまま、
ただ相手の言葉に反応しているせいでしょうね。もう手遅れ。


申し訳ありません。メールの返事が遅れています。

03/1/8



ブラックホールその後


四輪駆動車をディーラーに持っていってもらいました。ラジエーター不調の原因は不明、
ガスケットが駄目になったのかもしれないがはっきりとは言えない、数日かかる、とのことです。
代車が出払っているとのことなので、運搬車に同乗して街まで連れていってもらい、
用件をすませてタクシーで帰ってきました。数日だけのこととはいえ、これはひどく不便。

あのブラックホール・カー、もう当てにならないことがはっきりしたので、
当面の対策として、もう一台の車検の切れた軽の四輪駆動車を使えるようにすることにしました。
この地にきて最初の冬、吹き溜まりに突っ込んで遭難騒ぎを起こした車です。

このとき周囲から言われたのは、重い四輪駆動車、できればディーゼルにしろ、ということ。
軽い自動車は吹き溜まりに簡単に乗り上げてしまうため、タイヤが路面から浮いて、
脱出が難しいのです。それを体験しましたので、いまの四輪駆動車にしたのでした。

でもこれからは、吹き溜まりのできるような天気の日は乗らない、とさえ決めれば、
軽でも実用上は問題ないでしょう。
ただ、ひどくボロなので、いつまでもこれに乗り続けるのは無理。つぎのことも考えて
おかねばなりません。


昨日の話題を続けて、ヤマトタケルのこと。
東宝が『日本誕生』という古事記に題材をとった特撮映画を作ったことがありました。1959年。
これでスサノオとヤマトタケルのふた役を演じたのが、三船敏郎です。
おかげで、わたし、いまでもスサノオとヤマトタケルの伝説がごっちゃになっていて、
よく区別がつかない。わたしの同世代には、同じように混同したまま成長したひとが
少なくないのではないだろうか。東宝は、罪な映画を作ったものです。

市川猿之助も、スーパー歌舞伎というオリジナルの歌舞伎シリーズで、
ヤマトタケルを取り上げたことがありました。タイトルは『ヤマトタケル』でよかったろうか。

猿之助の歌舞伎は好きなのでこれも観に行きましたが、失望でした。
スペクタクルな部分は面白いけれども、台本がよくなかった。
とくに現代語そのままの台詞に格調がない(書いたのは梅原猛)。

ヤマトタケルが冒険の途上で、「困ったなあ。どうしたらいいんだろう」と嘆いてみたり
(たとえこれが擬古文調の台詞だったとしても、神話の英雄が吐く言葉ではありません。
どうしても英雄の困惑を表現したいのなら、役者の演技にまかせるべき)。
死に際、なぜそんなに多くのひとを殺してきたのかと問われて、
「殺さなければ殺された」と答えたりする。

これではまるで近代人の弁解です。
国づくりの英雄が、こんな馬鹿馬鹿しい論理で周囲の征服を続けてきたわけがない。
観客は、この歌舞伎に、神話の時代の英雄の姿を期待して観にゆくのです。
近代人の価値観からはずれた世界観の表明があっても、なんの不都合もなかったでしょう。


こう考えているうちに、『ヤマトタケル』最新版映画、観たくなってきました。
いまのCG技術があれば、SFXが必要な部分でも、かなり見応えのあるものが
作れるのではないだろうか。


03/1/7



『エクスカリバー』、こういう話だったか

ジョン・ブアマン『エクスカリバー』のソフトを買った理由は、ほかでもありません、
『ロード・オブ・ザ・リング』の雰囲気がこの映画ととてもよく似ていたから。
公開時にはよくわからなかった作品なのですが、『ロード・オブ・ザ・リング』の理解の
ためにももう一回観たいと思っていたところ、先日、ソフトショップの棚に新作として出ておりました。
2000円ですし、すぐ手を伸ばしてしまった次第でした。

当時『エクスカリバー』がわからなかった理由のひとつは、有名俳優が出ておらず、
男はみな髭面で、登場人物の区別がつかなかったからです。
今回観なおして、わからなくなった理由にもうひとつ思い至りました。
魔法のために時間が逆行したところがあって、わたしはたぶんここで混乱し、
そのあとのストーリーが把握できなくなったのでしょう。

アーサー王伝説に詳しければ混乱することもなかったのでしょうが、
当時(81年)は、わたしはこちらの方面にはまるで関心がなかった。
ディズニーのアニメーションのほうも観ていなかったし。

観直すと、これは面白かった。
わたしのほうに、ようやくこういったファンタジーを受け入れる素養ができたということでしょうか。

やはり公開当時はわからなかったけれど、
主題曲はワグナー『ジークフリートの死と葬送行進曲』、
この荘重な音楽も、作品の雰囲気によく似合っています。

これと較べると、リチャード・ギア、ジュリア・オルモンド、ショーン・コネリーの
『ファースト・ナイト』は、妙に明るく軽いアーサー王伝説の映画だったな。
リチャード・ギアのランスロットは、決まりすぎとも言えるキャスティングですが。

観終わってから、この雰囲気の物語を日本に置き換えてやれないものかと、
つい考えてしまいました。映像にするとすれば、やはりヤマトタケルの物語になるでしょうか。
エクスカリバーは、草薙の剣にずばり対応します。
ただし、三船敏郎や猿之助ではないヤマトタケルですが。
お、そうだ。真田広之か。

あるいは、活劇的要素を増幅させた『源義経』になりますか。


きょうは午後の3時すぎまで猛吹雪でした。
裏手の馬小屋が見えないくらいの視界。仕事場もぎしぎしと揺れっぱなし、
外出すれば遭難確実、救助隊員にお説教をくらうというレベルの吹雪でした。
ほんとうに今年は暖冬なのだろうか。


02/1/6



きょうもウォームアップ

まだ仕事にかかれません。仕事をするための慣性がつかない。
あと一日必要かな。ウォームアップのためには、休んだ日数の半分かかる、
というわたしの持論は、きっと今回も証明されることでしょう。


NHK大河ドラマ『徳川家康』総集編をとびとびに観ていたのですが、このころは大河ドラマも
低予算だったのですね。せせこましいセット、合戦シーンの記号的処理、
俳優の顔のアップを揺らして、それで馬上の様子だということにしてしまうおおらかさ。
83年の制作ですが、まだ『影武者』(80年)の影響も現れてはいない。
いかにもスタジオ・テレビ・ドラマです。
緒方直人『信長』(92年)のころには、セットも大きくなり、合戦シーンも
そこそこのスケールのものになっていましたが。

総集編なので余計目につくのでしょうが
「殿」と広間に駆け込む武者。
「何ごとか」と問う大将。
というシーンの多いこと。

あるいは、
「何? なんとかがかんとかと申すか」
と始まるシーンも多い。
「聞いたか坊主」のバリエーションでしょうか。


この総集編を観たら、気分が戦国時代に飛ぶかもしれないと期待したのですが、無理でした。
きょうはこのあと、先日買ったDVDソフト『エクスカリバー』を観ようか。


わたしのブラックホール四輪駆動車、こんどはラジエーターの不調です。
明日ディーラーに持っていったら、2か月で5回入院・修理ということになる。
バッテリー交換、予熱プラグ交換、車検、ヒーター修理(そのとき、シートベルト金具のつけ忘れ、
というのもあったな)、そしてラジエーター。
見切りどきは、いったいいつの時点だったのだろう。

03/1/5



賀正 2003年、年賀(状)欠礼御免


年明け早々、狙いすましたようにわたしの行く手だけ飛行機便の乱れ。
4日、羽田発8時35分の便に乗る予定が、この便、道東地方大雪のために
早々と欠航と決まりました。釧路行きが飛びそうだったので、こちらに予約し直して乗ったところ、
千歳に回る可能性ありとの条件つきで離陸。でもこの便も、せっかく釧路上空まで行きながら、
飛行機が一機、釧路空港の滑走路にはみ出しているとの理由で、千歳に降りる。

ANAは千歳から釧路までのJRのチケットを用意してくれていたのですが、
きょうはひとつゲラのやりとりをする必要があったので、仕事場への戻りがあまり遅くなってはまずい。
担当編集者さんと連絡を取り、午後の4時にはどこかファックスが使える場所にいることにしました。

確認すると、千歳発午後1時50分の中標津便が運よく1席だけ空いていたのでこれを予約。
さらに念のため、明日の朝の丘珠発の便も予約し、千歳空港でぎりぎりまで粘りました。
この便が飛ばなければ、札幌にホテルを取って、ファックスを受けるつもりでした。

けっきょくこの便が、30分遅れで飛んでくれたために、雪も晴れて快晴の当地に
降り立つことができました。仕事場戻りが午後4時。間に合いました。ふう。

この10日のあいだに、わたしは2度、飛行機の欠航に遭遇し、対処してきた。
30代のころはこういうトラブルを楽しむ余裕もありましたが、そろそろきついな。


『たそがれ清兵衛』のこと。
この映画中で真田広之が見せた美しい食事の作法は、禅宗のものだそうです。
わかるひとにはわかる描写だったのですね。 


引用・転載問題についての記述は削除しました(1/7)


03/1/4


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