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02年8月
やっと『ユニット』始動。
Japanist2002問題ですが、あの変換候補がウインドウで出る機能を
「推測変換」と言うらしい。いまのATOKにはついている機能と知りました。
(MS−IMEも変換候補は出ますが、推測、ではない。しかも単語単位。
Japanist2002やATOKは、その語が含まれる文章まで候補として出てくるから、
ウインドウが大きい)。
でもあちらは、JISキーボードという、入力に手間がかかるキーボードを前提に開発
された機能です。わたしには、三つ四つキーを打つだけでPOPが飛び出してくる
画面は、いらだたしいだけ。消す設定はないものかと探してみましたが、無理なようです。
かといってMS−IMEは親指シフトのひらがな入力には対応しておらず、
OASYS2002も入力システムをMS−IMEに切り換えるようにはできていない。
どうしたものか。
Japanist2002の開発会議の情景が目に浮かびます。
「ATOKについてる機能は全部つけろ。そうしたら、一太郎のシェアを切り取れる」
担当課長あたりがそう命じたのでしょうが、逆です。ATOKと同じ機能になったら、
ユーザーはメジャーなソフトのほうに流れる。独自コンセプトを守るほうが、
マーケティングとしては正解でしょうに。
ここまで書いて、ATOKについての情報あり。
「自分がATOK15で一太郎を使っているときは、推測変換のウインドウは出ない」とか。
なぜかExelを使っているときは出るという。
ということは、想像するに、この機能、やっぱり設定で表示・非表示を
切り換えられるのではないだろうか。
もし推測変換ウインドウを消せないなら、Japanist2002はわたしには使えない。
新PCのOSを98に変えて、ワープロソフトはOASYS7(入力システムはOAK7)とするのが、
いちばん望ましい解決策でしょう。これが可能かどうか、週明けに聞いてみよう。
その場合、LANカードなどもみな交換かな。
02/8/31
『ミマン』(文化出版局)10月号の札幌特集に、エッセイ掲載、プラス本人登場。
女性誌のこのような企画に出たのは初めてです。どちらかといえば、わたしは
『ナイフ・マガジン』『男の隠れ家』が似合ってるほうですから。
『しんぶん赤旗』の8月24日号には、インタビュー記事掲載。
さすが日本共産党の機関紙らしい視点からの取材でした。
周辺の牧草地では、二番草の刈り入れが始まっています。
日曜日から、水曜が雨だった以外は、だいたい晴れていたかな。
この程度でも、かなり天気が安定してきたと言えます。
酪農家さんは、また忙しくなっていることでしょう。
またまた不快な来訪者問題。
朝、知り合いの馬業界関係者がふたり、やってきた。
ひとりは、本州のある乗馬クラブの従業員だったひとで、わたしの持ち馬の一頭が、
彼がいた乗馬クラブで10年以上も前に飼われていたことがある。
彼は、わたしの馬の調教が崩れているようだから、直してやる、と言ってくる。。
でも、わたしの馬は彼が調教したわけではないし、そもそも「調教が崩れた」という事実もない。
もう博労(差別語)や馬業界関係者の陰口・悪口には取り合わないつもりでいましたが、
仕事場までやってこられて、あんたの馬は調教が崩れてる、直してやる、と言われるのは
愉快な気分ではありません。たぶんご本人たちは、本気で善意なのだろうと思うけど。
しかし、これって、わたしがとくに親しくもない同業者のもとに出向いて行って、
「最近筆が荒れていると聞いたが、原稿を見せてみろ、同業のよしみで添削してやる」
と言うようなものだと思うのですが。
ま、こういうひと、あるいはこういう業界と関係ができてしまったというのも、
自分の不徳の致すところ、と考えるべきなのでしょう。
02/8/30
ワープロOASYSの日本語入力システムは、これまでのOAKバージョンXという名の
ものから、Japanist2002という名のものに変ったのですが(OAKがベースだとは
思いますが、ネーミングを変えるだけのものです)、これがお馬鹿さんです。
問題はいろいろありますが、いちばんは、まったく初心者向けの入力システムに
なったこと。入力している途中、そこまでに学習した変換の候補を、
小さなウィンドウで知らせてくれる。それ以上キーを打つ必要はない、という機能。
でも、昨日も書きましたが、いまどきOASYSというワープロソフトを使っているのは、
専用機以来の古いユーザーがほとんどのはずです。
タイピングには習熟しており、むしろ視点をひんぱんに移動させることのほうに
ストレスを感じるはず。なのにこのシステムは、親切のつもりなのか、
いちいち画面にPOPUP広告のようにうるさいウインドウを開け(かなり目障り)、
選択しろと求めてくる。
このシステムを作ったのは、たぶんふだんは親指シフトキーボードを使っていない
ソフト開発者でしょう。親指シフト+ワープロソフトOASYSのユーザーには、
こんな機能などいらないってことがわかっていない。
PCの初心者がOASYSを選択することなどありえないのだし、
だったら対象ユーザーの中心に向けて開発すべきでしょうに。
知り合いからの提案。
「仕事でPCを使い分けるのではなく、仕事と趣味(インターネット)とで分けたら?」
この場合、新PCは、仕事で使うべきか、インターネット専用機とすべきなのか。
NHK−BSで、黒沢明の『蜘蛛巣城』を放映していました。ビデオも持っており、
何度も観ている作品ですが、主人公が主君殺しに出る動機としては、
黒沢作品のほうがシェークスピアよりも説得力があるといつも思う。
02/8/29
昨日のNHK教育テレビ『織田信長・天下布武、安土築城』という番組では、
安土城天主の復元案として、宮上茂隆案が紹介されていました。
吹き抜けのある内藤昌案ではない、というのが、NHKとしては珍しい。
番組の講師は、静岡大教授の小和田哲夫氏。内藤案を退けたのは、
小和田氏かもしれず、あるいは番組のプロデューサーだったのかもしれませんが、
細かくはどういう事情だったのか興味があるところです。
小和田氏が、断固内藤案に反対した?
それとも、NHKの大勢(たぶん)に異論を唱えるかたちで、
プロデューサーが小和田氏を引っ張りだした?
内藤案で番組を作るなら、NHKが持つCGの使用も簡単だったでしょうに、番組の中では、
わざわざ宮上案のCGが使われておりました。竹林舎、とかいうクレジットが
入っていたように見えましたが、これは建築事務所のようなところでしょうか。
不調PCの問題、きょうサービスマンさんが飛んできました。
サービスマンさんがいるときは、トラブルが症状としては現れないという、
マーフィの法則のような事態は相変わらず。症状が出ないことは、なかったことに
するしかない。けっきょく、新PCのほうは、ブラウザをNetscape6.2に。
旧PCのブラウザの不調はあきらめる、もう使わないことにする、
ということで解決することにしました。
きょうまでのことで、正直な感想を言えば、XPに乗り換えたことは失敗です。
(とくに、間延びした画面が、知的作業のための環境には感じられない)。
まだ98で十分でした。OSの変更は、あと二年ぐらい待ってもよかったのではないかと思う。
起動が速いのは、うれしいけど。
OASYSの7.0から2002へのバージョンアップは、退化です。
いまだにOASYSワープロ・ソフトを使うのは、事実上、わたしのような、
かつての専用機OASYSユーザーだけだろうけど、それだけ対象が限定されているなら、
あえてWindowsライクな操作性にする必要があるのだろうか。
Windowsライクなワープロソフトが欲しいひとは、いくつかの選択肢の中から
けっして(いや、絶対に)OASYSを選ばない。
ずっとOASYSユーザーだったひとは、いまさらWindowsライクなワープロに乗り換えたくない。
新規ユーザーを取り込める見込みもないのに、
旧来からのユーザーにも不便を与えるだけ、というばかばかしいバージョンアップ。
つくづくこの会社は、マーケティングが拙劣です。
これ以上操作性がWindowsライクなものになるなら、わたしはあえてOASYSを
使い続ける必要はない。多くの出版社編集部とのデータの互換性を考えて、
ワープロソフトは一太郎に変えますね。
02/8/28
きょうから『ユニット』最終回にかかるつもりだったけれど、かかれず。
疲れ切っています。原因ははっきりしているな。
デスク破損事件から始まる一連のトラブルでしょう。
仕事環境をもっと快適にするつもりで始めたことが、結果として、ひどい疲労のもと。
LANをやめて、二台のPCをそれぞれスタンドアローンで使うことにしたほうがいいか、
とも考えています。あ、そうなると周辺機器を買い足さなければならないのか。
旧PCのNetscapeのメーラーはいま、複数あるプロファイルのうちのひとつが、
パスワードを保存できない状態で、いちいち送ろうとするたびにパスワードを入力している。
これって、かなりのバリアです。メールを送るのが大仕事。
新PCに入れたMOZILLAは機能停止ですし、旧PCのNetscapeを使っても、
そもそもこちらから送信できているのかどうか、それも心配。
きょうは朝からまるでメールが入っていないのだけれど、これは偶然だろうか。
ディーラーのサービスマンさんにきてもらって、それで解決すればよいのだけど、
いずれにせよ、MOZILLAはやめたほうがいいかもしれない。
数カ月前、雑誌の付録のCD−ROMにNetscape4シリーズの最新バージョン、4.78が
入っていたのを見つけて買っておいたつもりだったのだけど、見つからない。
必要であることを忘れて雑誌を捨ててしまったようです。
遅いのを承知で7.0にするか。
先日、角川春樹事務所担当者さんから電話。
『警官仕立て』(仮題)進行具合を、このサイトで承知してくれたうえで、こういう提案。
「書き下ろしではありますが、毎月締め切りを決めて、決まった枚数だけ
いただくというのはいかがでしょう」
書くのがわたしでないならば、素晴らしいアイデアだと思うのですが。ううむ。
来月、担当氏は彼の上司と共にまた来訪ということになりました。
02/8/27
新PCには、ブラウザとして、ディーラーさんご推薦のMOZILLAを入れたのですが、
彼の前ではうまく動いていたこのMOZILLAが、彼が帰ったとたんに不調になる。
いま、隣のデスクでは、新PCがフリーズしてます。
ディーラーさんが帰ったあとにわたしがやったことはと言えば、電子メール署名を作成して
これが自動添付となるよう、Netscapeのマニュアルを参考に操作したことだけ。
さて署名入りのメールががうまく届くかどうか、
自分宛てにテスト送信しようとしたら、そこからおかしくなった。再起動かけるごとに、
おかしさの程度は上がり、もうきょうは何もできない。
先日のデスクの組み立ての件といい、こんどのMOZILLAの件といい、わたしは
呪われているだろうか。新しいことを始めようとして、それがことごとく裏目に出ている。
これ以上、余計なことで時間を浪費したくはないのですが。
というわけで、旧PCは生きていますが、メールのやりとり、
しばらく遅れがちになるかもしれません。
緊急の要件については、お電話をください。
先日からわたし、自分の中にふつふつと、何か凶悪な破壊衝動が育っているのを
感じるのだけど。
02/8/26
やっと晴れたかと思ったら、昨日はまた雨。夜半から激しい雷雨。
ごく近所に、大気を震わせてドンドン落ちる。真夜中には地震です。震度4以上か。
犬はおびえてうちの中を駆け回り、ロフトまで飛んできて、隅っこで震えてる。
それも無理もない天変地異。
昨日、前にも書いた農業試験場建物の保存をめぐるシンポジウム。
請われて出席してきたのですが、この建物をイベント空間か資料館のようなものとして
使おうという意見が大半だった。
ちがう視点からの発言を、と求められたので、わたしはこう発言した。
保存と利用とを分けて考えよう。
保存は建物の外観が残ればとりあえずよいのではないか。外観保存を条件に、
この建物を民間企業にオフィスとしてとして使ってもらってはどうか。
賃料次第では、ここがオフィスとして魅力的と考えるところはあるはず。
誘致する対象としては、たとえばソフト開発会社とか、エコロジー関連の研究機関、
アニメーションのプロダクションなどが想定できるのではないか。
この発言が、猛反発をくらいましたね。話の軸からずれてる、と。
「不動産屋に渡してそれですむ話ではない」とも言われた。
そもそもNPOによる公共空間としての利用、ということが大前提の集まりだったらしい。
(建物の歴史的価値を認めて保存しようということより、
自分たちで利用すること、のほうが主眼なのだろう)。
よその民間企業に使わせるという提案など、もってのほかだったようだ
でも、最初にわたしに、何かアイデアを、と持ち込まれたときは、例として、
民間資本にクラシック・ホテルとして営業してもらう、ということが挙げられていたぞ。
出席して発言した経緯が経緯なので、釈然としない。
わたしはこの場にいる必要があったのだろうか。
雷雨の夜が明けて、晴れ。
ならば、と夕方から、またダッチオーブンでチキンをロースト。
突然思いついてのことなので、ご近所さんや友人が少数集まっただけ。
期せずして、月見の会となった。
でも、月が中空に昇るころには、冷えて冷えて、とても屋外にはいられない。
けっきょく室内に入って薪ストーブで暖を採ることに。今シーズンの初火入れ。
02/8/25
本日あたりから店頭に並んだ『黒頭巾旋風録』ですが、早速書評が出ました。
週刊現代の「現代ライブラリー」、「今週のベスト・エンターテインメント」。
鴨下信一氏が紹介してくれています。見開き2ページ、うれしい書評。
PCのトラブルは、ディーラーさんが駆けつけてくれて解決。
画面に違和感があるのは、もう慣れるしかないとのこと。ほんとうは、
新旧両方のPCとも、ワープロソフトを同じバージョンにしてしまえば、
問題はなくなるのでしょう。ただ、わたしはどちらかがクラッシュしたときのことを
想定してしまうので、そこまでは踏み切れない。
これは、技術的には、無意味な対策かな。単に使い慣れたほうを完全に捨てるのが
心配というだけか。
五日ぶりの青空。晴れると、またダッチオーブンで何か作りたくなります。
今夜中に『天下城』次回分書き上げたら、明日はチキンを焼くか。
28日には、『冒険者カストロ』見本刷りが上がります。
その日に向けて、少し書きため、盛大に刊行祝いをやってもいいかな。
数日間のあれやこれやのトラブルのせいで、きょうは久しぶりに自律神経失調性の下痢でした。
02/8/23
新PCの文字がなんとも間抜けて見える問題、解像度の設定だろうかと、
うっかりこの部分を直そうとしたが最後でした。
画面が歪んだきり、直らない。電圧が低い状態でモニターをつけたような具合です。
おいおい、わたしは2クリックしか操作していないぞ。
車のワイパーを動かそうとスイッチを入れたら、
いきなりエンジンのインジェクターまで壊れたようなものじゃないのか。
トラブル・シューティングの窓を開いていろいろやってみますが、駄目。
ビデオカードがWindowsに対応せず? まさか。
何かかなり困った事態になっているようです。
もうわたしには手のほどこしようがないので、ディーラーがやってくるのを待ちます。
Windows95から98にしたときも、やはりこの程度にトラブルはあったろうか。
慣れるまで、どのくらいかかるだろう。かなり不安。
XPって、安定度が格段に増したのではなかったっけ。
というわけで、この更新も旧PCからです。
きょうは3本の原稿のゲラ直しを送り、さらにもう一本のゲラのやりとり。
これだけでけっこう濃密だったのに、新PCのトラブル。まったく。
月、火と、激しい雨。ついで水曜から強風が加わって、秋の嵐が二日間。
さきほどやっと風も雨も収まって、外に出てみると、満月でした。
02/8/22
破損したデスクの問題、通販会社が、不良品として返品を受け付けるということで
解決です。不良品というよりは、デザイン・ミスだと思うけど、とにかくこれ以上、
悩むことはなくなりました。
で、きょうは新PCの導入、設置。
デスクがなくては設置できませんので、書庫で使っていた古いデスクを分解して
ロフトに再設置。当初はPCデスクを2台、向かい合わせに置くつもりでしたが、
バック・クリアランスを考えて2台とも窓側に向けて並べることに。
すると、仕事場の雰囲気ががらりと変りました。
ずいぶんSOHOっぽくなった。いかにも仕事をする空間の雰囲気。
気分を変えるための最後の手は引っ越しですが、これはプチ引っ越しぐらいの
効果はあるかもしれない。
今後は、戦国の資料と幕末の資料を、同じデスクの上に、
一緒くたに積み上げなくてもよくなりました。デスクを変えることで、頭も切り換わって
くれるでしょう(と、切実に期待しています)。
新PCのOSはXPのHome Edition、ワープロソフトは、OASYS2002。
ところで、モニターの画面の文字が、なぜか間抜けて見える。
フォントのせいなのか、モニターの精度のせいなのか。設定のせいか。
これまでは三菱、新しいものはイイヤマの17インチ・モニターなのですが、
メーカーの差だろうか。富士通純正はひどかったけど。
『シッピング・ニュース』というビデオを観ました。原作は読んでおり、
ケビン・スペイシーの主演と聞いて、主人公にぴたりと、期待していた作品。
地味で、静かな映画です。原作では、船(閉鎖の記号)のイメージが目立っていたように
思ったけれど、こちらはむしろ束縛の暗喩が多くなっている。タイトルバックの
ロープ結びの映像の積み重ね、氷の上をロープで曳かれてゆく家、鋼索で大地に
つながれた建物、凧。原作のほうでも、各章の冒頭にはロープ結びの種類の定義が記述されて、
これが主題であることが繰り返し読者に伝えられるのですが。
父祖の土地にやってきたケビン・スペイシーの目を通じ、
ニューファンドランドという血縁の濃い閉鎖社会を描いた秀作です。
主人公の側から言うなら、不幸と悲惨のどん底にある社会的不適応の中年男が、
この閉鎖社会に「帰る」ことによって解放されてゆく、という物語。
この作品を観ると、『フォレスト・ガンプ』もケビン・スペイシーが演るべきだったと思う。
強風吹き荒れる一日。雨が二日続いたあとの嵐。
02/8/21
ちょっと悲惨な結末になりましたが、なんとか前向きに解決をはかりたいので、
書き込みを削除します。
雪印食品裁判、当初、自分の独断、と主張し続けていた部長が、
じつは専務に3回了承を受けた、と証言。会社解散後もこの専務が、
部下の独断と言い続けるので、ほんとのことを証言する気になったと。
偽装発覚後は、吉田升三社長もじきじきにこの部長に、責任を取れ、と求め、
経営陣の関与なし、と発表したのだという。
事情はおおかたの想像どおりだったわけです。
ニッポンハムについても、3人の営業部長が別個に同時に、同じことを「独断」で決めた、とは、
消費者の誰も信じていない。社長が保身をはかればはかるほど、
また嘘を塗り重ねれば重ねるほど、消費者の懲罰的不買運動は広がる。
釧路市民生協は、組織的関与が明らか、としてニッポンハムの取り扱いをやめました。
当地のダイエー系スーパーは、まだニッポンハム製品を並べていますが、
自分たちはニッポンハムを悪徳企業とは思っていない、とアピールしているようなものです。
それでいいのかい?と、ひとごとながら。
そういえばわたし、ダイエーホークスの中内ジュニアと、ニッポンハムの大社社長が、
とてもよく似て見えるのだけれど。
2/8/20
新しいPCのために、キーボード用引き出し板のついたデスクを通信販売で
買ったのですが、きょう届いたので、組み立てを始めたら、途中で壊してしまった。
重い板同士がねじれて、留め金具が木部からすっこ抜けたのです。
金具の周囲の木部が崩れてしまいましたから、もう組み立て不可能。
29800円の商品。イタリア製。
ちょっとサイズが大きくて、部材が多かった。組み立て作業もやや複雑でした。
この場合どうなるのか、通販の会社に電話したら、担当者が水曜日に電話するという。
作業はそのままにしておいて欲しいとのことでした。
でも、組み立て途中の破損は、交換または弁済の対象外でしょうね。
たぶんこの商品については、かなり苦情がきていると思うけれども。
カタログを読み直すと、このデスクの組み立て代行サービスの料金は、最高額の2万円。
つまり、かなりの熟練者がやらなきゃできない、という商品でした。
というわけで、半日が無駄に消えた。徒労感も大きい。
これで交換は不可、と通告されたら、焼却場まで運ぶのもたいへんです。
まずい買い物をした悔しさを消すためにも、裏庭に部材を積み上げ、
ガソリンをかけて火をつけることになるだろうな。派手に燃やしてやるか。
朝から雨。氷雨というほどではないけれど、冷たくて濃密で、10月ころに降る雨のようです。
今年は当地には、夏だけじゃなく初秋もこないか。
02/8/19
神奈川新聞、カドカワ・ミステリの連載『くろふね』第一回送稿分を上げて、
メール送稿。神奈川新聞での連載開始は9月半ばなのですが、
カドカワ・ミステリの来月号の締め切りがこのタイミングなので、こうなった次第。
60枚を7日間で書くというペースは、やはりちょっと遅い。
きょうを入れると、実質8日間ですし。
日曜日なのですが、送ったら担当編集さんからすぐ電話。
もしかして、わたしの原稿のために編集部で待っていてくれたのだろうか。
最近、こういうことが多いです(つまり締め切りギリギリまで待ってもらって、
担当編集さんが休日出勤、ということが)。ひたすら恐縮。
負荷の高い第一回送稿分(新聞連載としては、一カ月分)を送ったのですから、
少し頭を休ませてもいいでしょう。『黒頭巾旋風録』の刊行祝いもやっていないし。
というわけで、きょうは午後、送ったところからからオフとしました。
わたし、ふだんはお酒は飲まないけれども、特別の日は飲む。
お酒の買い置きはないが、お中元で送られてきたビールがある。
骨付きのトリの足の解凍したものがあったので、雨模様の天気でしたけれど、
庭にダッチオーブンを持ち出して、ローストチキン作り。
できたやつにかぶりつきながらビール。
ダッチオーブン料理は、本来はひとりでやるものではないかな。
ちょっとわびしい送稿記念、刊行祝いかもしれない。
わたしのことを、ロンサム・カウボーイと呼んでくれてもかまいません。
気がついたら、当地はもう、黄葉、紅葉が始まりかけています。
今年は、夏というと、あの蒸した日だけだったかもしれない。
それでも、あれは真夏日ではなかった。
当地には、5時間ほどだけ夏がきた、というところでしょうか。
02/8/18
今朝、起きて庭に出ると、駐車場に薪が散乱しています。
ん?と考えて、昨夜のことを思い出した。
ある酪農家さんのお宅で、食品学、食品コンサルタントの磯部昌策先生を囲む集まりが
あったのですが、先生が帰ったあとも座を立つタイミングを逸して、そのままずるずると
1時近くまで居すわってしまった。仕事がまだ残っているので、二日酔いを恐れつつ、
でも、帰ることができず、その場ではわたし、かなりストレスを感じていたらしい。
こういう場合、そのストレスを隠すために、
わたしは逆に、はしゃぐ性癖があるようなのですが。
ところが、仕事場に帰りついたところで、長居してしまった自分に猛烈に腹が立ったのですね。
仕事場の周囲に積んである薪を駐車場に投げまくり、あるいは叩きつけた。
バッティング・センターでストレス発散、と似たことを、薪を相手にやってしまったわけです。
こういうのって、酒乱と言うだろうか。
楽しいお酒が、悪いお酒に変ったのは、たぶん11時ぐらいの時点だろうな。
そのあたりで、ぷつりとモードが切り換わったような気がするので。
先日、テレビをザッピング中に、主婦向け健康番組を数分間観ることになった。
「隠れ酒豪」というテーマでした。この手のひとは、お酒はさほど好きではないが、
飲むときはかなり飲む。ただし、いやなお酒を飲まずにすむよう、がんがんと食べる。
結果として、肥満になるか肝臓を悪くするというもので、
これはわたしのことではないかと思ってしまった。
わたし、ふだんはお酒は飲まない。晩酌もしない。お酒の買い置きもない。
でもお酒の席ではそうとうの量を飲むし、同時によく食べる。食べ続ける。
あの食欲って、お酒を飲みたくないせいだったのか。
自分では、ビールや赤ワインが好き、というつもりでいたけど、
ほんとうは好きじゃない? いや、そんなはずはない。
昨夜のことは、仕事のせいで、単に情緒不安定になっていたというだけだろうか。
02/8/17
数日間、この近況、更新していませんでしたが、お盆休みをとっていたわけではなくて
ひたすら『くろふね』執筆。更新するだけの気持ちの余裕がありませんでした。
もっとも、この間、ずっとPCの前にいたかというと、そうでもなくて、「ためる」ための
無駄な時間も過ごしている。ひんぱんに仕事場の外に出ては、
馬を眺めたり、牧柵を直したり、庭の手直し計画を考えたりしていたのですが、
たぶん傍からは、のんびりしている、と見えたろうな。
じっさいに仕事がはかどり出すのは夕食のあとからで、
わたしには珍しく、連日2時近くまで起きていました。あと2枚。
月曜までには、上がるでしょう(これでも、数日遅れなのですが)。
『黒頭巾旋風録』、見本刷りがあがりました。22日ころには、店頭に並ぶはずです。
『赤旗日曜版』という、ファミリー向け媒体に連載したこともあって、
「バイオレンスなし」「セックスなし」という制約下の作品。
それでいて冒険活劇。むかしなつかし紙芝居をイメージして書いたものです。
舞台が同じだからといって、船戸与一『蝦夷地別件』とは較べないでください。
体重が67sちょうどまで落ちました。
ダイエットの成果、というよりは、この5日間、ろくなものを食べていないせいかも
しれない。取っているのは、栄養剤と炭水化物だけですから。
掲示板、ネコ男さんの書き込みで思い出したこと。
むかし、あるひとのお宅へ電話をしたと思ってください。わたしはまだ二十代。
仕事関係の用事で、相手はご夫婦ふたりとも、マスメディア関係業界。
電話に出たのは女性。かけた相手の配偶者だと想像がつきました。
別人が電話口に出る、という事態を、わたしは想定していなかったと思う。
どきまぎして。
「夜分恐れ入ります。佐々木といいます。あの・・・」
ここで言葉に詰まってしまった。対象を呼ぶのに、どんな呼称を使うべきか。
当時のわたしの原則では、ご主人、とは言えない。旦那さん、でもまずい。
鈴木さん(仮名)と呼んだとしても、このひとの配偶者も、鈴木さん、です。
誰かを特定して呼んだことにはなりません。
かといって、宗男さん(仮名)と呼べるほど、わたしは彼と親しくはない。
「あの、ええと」
相手の女性がじれったそうに言います。
「主人ですね」
「あ、ええ、そうです。お願いします」
以降、わたしは、会話中の「ご主人」という言いかたを解禁しました。
(いや、正確には、似たようなことがいくつか続いた後か)
昨日は靖国問題がほうぼうのメディアで取り上げられていた。
いま中島三郎助を書いているから思いますが、靖国神社はしょせん、戊辰戦争のときの
「官軍」側の戦死者の霊をまつるために創設された施設です。
ごくごく限定的なひとびとの信仰の対象。日本人の半分には、無関係な神社。
その後、まつる範囲が拡大されて
いまはコソボ紛争の戦死者までまつられているそうですが、
そこにまつられることを日本人全体が喜んでいる、というのは虚構でしょう。
中島三郎助が、賊徒側戦死者、として排除されたような神社ですから、
わたしならば、父祖がそこにまつられていないことを、むしろ誇りにしますが。
02/8/16
ツルハに行って、3本ずつのパックで3種類の栄養剤を買いました。
帰ってきて、どれにするか考えたすえ、「ストレス性の疲労」にきくという栄養剤を
飲んで、再び仕事。
『くろふね』も負荷が高い。今回、週刊誌がお盆進行でなかったら、パンクしてましたね。
来週月曜までにまた突然の訪問者があったら、わたしはそのひとを生涯呪うだろう。
この『くろふね』、新聞のための行数の数えかたをまちがえていたと気がついて、
これまで書いた分を微調整。
まずは『カドカワ・ミステリ』用に通しで書き、それから新聞用に切っていったほうが
よかったろうか。
というわけで、メールの返事が遅れています。申し訳ありません。
きょうは、完全に秋の快晴。北側の山並みに一片の雲もかかっていない。
もっとも、午後には雲が湧いてしまいましたが。最高気温は22度でした。
アブも消えたようです。いよいよ乗馬シーズン。わたしが乗れるのは、いつになるか。
02/8/12
関東以西では、いまは「暑い」というのは禁句でしょうが、わたしのいまの禁句は
「きつい」。自分で受けている仕事ですから、絶対に言っちゃあならないんですけど、
でもこっそりぼやきたくなります。
『くろふね』、お盆明けが第一回締め切り。書き出しなので、これに手こずっている。
そのあとも9月15日まで厳しい状況が続きます。
連日、目がしょぼしょぼ。肩凝りなのか、朝がつらい。
次郎の登録証の件、知人に確かめたら、最初からついていないとのことでした。
トホホです。存在しなかったものを、わたしは探しまわったのだ。
部屋を、というよりは、頭の中をデフラグしなければならないか。
02/8/11
ANKが、東京−中標津間の路線で、現行1日2便の体制から、減便するそうです。
利用客が少なく、赤字なのだとか。
利用客が少ない理由は、たったひとつしかない。高すぎる航空運賃です。
3年前の航空運賃改訂で、東京−中標津間の正規航空運賃が往復72000円になった
(それまでは6万円)。この航空運賃では、ふつうのひとはおいそれと使えない。
ちなみに、ANKの親会社ANAは、53000円でハワイ便を飛ばしています。
このときの航空運賃の改訂を、メディアは運賃値下げととらえた。たしかに割引制度は
増えましたが、実質は平均15%の値上げでした。中標津線は20%アップ。
ところが、あのときNHKは、運賃値下げに挑んだ航空マンたち、という、
とんでもない認識違いの番組(『クローズアップ現代』)さえ作った。
民間なら、いつもタイアップや広告で抱き込まれているから、
航空会社を非難をしないのはわかりますが、なぜNHKまで?
この改訂のとき、航空会社幹部は言っています。
国内線で利益を上げ、国際線拡充の原資とする。
どんなに高くても、冠婚葬祭等で利用しなくてはならない客がいるから、正規運賃は上げる、と。
わたしはこの改訂に我慢がならず、北海道新聞に値上げの不当性(運航コストとは
無関係に恣意的に決められた)を訴えて投書したことがあります。
北海道の住人は、この値上げに抗議すべきだと。
五年ほど前には、(まだエアドゥもできないころ)、北海道新聞紙上で札幌在住の
某作家と対談したときには、こう発言しました。国内航空路線も市場開放しろ。
外国の航空会社なら、国内航空運賃を半分にできるはずだ、と。
町議会でも、二年前、東京便の利用客が減っていることについて、ある議員が町の認識を
質問したことがあった。町役場の関係者は、いくつか利用客減少の理由を挙げましたが、
その理由の中には、運賃値上げは入っていなかった。理解に苦しむ認識です。
町役場の関係者は、このべらぼうな運賃が高すぎるとは思っていないのだろうか。
改訂になったときにすぐに抗議し、これでは利用客が激減すると主張しておくべきだった
でしょうに。
ついでに書けば、72000円という航空運賃は、USドルで600。
太平洋岸の都市とニューヨークとの間の運賃に匹敵します。もっと高いか。
02/8/10
馬が一頭増えたし、馬たちの健康も心配ということで、共済組合に加入する
ことにしました。応対に出た職員さん、わたしが農家でもないのに馬を飼っているという
ことで、少々面食らっていた様子。でもまあ、資格はありということらしく、
入会の手続きの話などしたのですが、飼っている馬は登録証があるか、という質問。
ふと、気がついた。次郎(の目録)をもらったとき、そういえば登録証も一緒にもらったような
気がするけど、その後見ていない。片づけた覚えもない。あれはどこだ?
ここから、きょうの話題。
帰ってきてから、部屋じゅう探しまわり、ついでにゴミの掃除もはじめて、結局3時間
探したけれど、登録証は見つからない。あの前後、ろくに部屋の掃除もせず、
郵便物やら雑誌やらがテーブルの上とかヒーターの上に山積みになっていた。
訪問客があるたびに、払いのけるようにテーブルの上を整理しましたから、
そういうときに棄ててしまったかもしれない(ここでまた、突然の訪問者を
逆恨みしたくなる)。まずい。
仕事机のまわりも、戦国期と幕末と少年犯罪関連の資料が一緒くたになって
散らかっています。頭の中の整理もつかなくなってきた。
何か対策はあるだろうか。
とりあえず、PCの増設に合わせ、デスクも増やすことにしています。
今後、ふたつまでの仕事はべつべつのデスクでするという形は取れますが、
でも仕事はふたつだけではないので、完全分離というわけでもない。
日常生活の場と仕事の場と、空間的にきっぱり分けるべきか、とも思います。
(一応、東京はHome、当地はStudyと、分離させたつもりだったけれど)
それとも、わたしのずぼらを直すのが、根本解決だろうか。
このところ、学習能力のない愚かな組織が自滅するのを見るのは、ひそかな
楽しみになってきています。ニッポンハムは、いつまでもつか。
幹部たちの大半が天下り官僚たちだというUSJにも、もっと厳しい処分が出るか、
はっきりとした拒絶運動が起こってもいいのに。
02/8/9
晴れたのも二日だけ。きょうはまた雨。寒い。きょうの最高気温13度。
昨日は扇風機を買おうかとさえ考えたけれど、きょうは寒くて、
ストーブを入れるべきか、と考えてます。喉も痛い。
東京とはいったい何度の気温差なのだろう(けっして東京のひとに
自慢しているわけではなく)。ここも日本です。
『天下城』は、想像していた以上に負荷の高い仕事でした。一回分を二日で
書いて、きょうはもう頭がまったく働かない。こんな日はきっぱりと仕事をあきらめ、
たまっている雑事でも片づけたほうがいい。というわけで、きょうは釧路まで買い物。
小雨の中をドライブ。旧サティを中心にしたショッピング・センターまで1時間30分。
この旧サティの周辺、広い駐車場を持ったメガストアが集中していて、
車で行く消費者にはしごく便利。一店の規模が大きいので品揃えも豊富です。
正直なところ、1時間半の距離にこれだけの巨大専門店舗が集まっていると、
地元の小商店では、ほんの日常的なものしか買えなくなります。
地方都市の商店街を救え、と迫られても、商店街の中の商店はろくに駐車場もない
のがふつうで、どうしても足は遠のきます。
釧路の場合、郊外型SCの開発がめざましく、駅前のメインストリートの
衰退が社会問題になりつつあります。でもはっきり言って、あの通りの商店街は、
もう救いようはないでしょうね。道東は日本のほかの地方と較べてはるかに
車社会化が徹底してしまいましたから、あの通りにひとをもう一度呼びこむのは、
不可能に近い。釧路は、今後はもう中心商店街を持たない都市として、
ゾーニングの再検討、公共機関の再配置をするしかないのではないだろうか。
旧サティのそばのSPORTS DEPOに入って思いましたが、わたしの周囲ばかりではなく、
この地方全体、ダッチオーブンがブームのようです。
去年の秋に行ったときは、この同じ店にはダッチオーブンは置いておらず、
取り寄せとのことだった(店員の応対も要領を得ないものだった)。
でも今年は、三つのブランドのダッチオーブンが大小いくつも並べられ、
関連グッズも合わせて、かなりの面積の売り場を作っている。全国的な傾向でしょうか。
それとも、去年、わたしが行ったのは夏休みも終わった時期で、
単に売り場が縮小されていたというだけだろうか。
外は小雨。いま釧路で買ってきたワインとチーズをやってます。きょうはもう何もしない。
02/8/8
雨が上がって晴れると、必ず蒸し暑くなる。きょうは虫も大発生する湿気と気温。
外にいた時間が長かったせいか、やたらにあちこち皮膚がかゆい。
アブだけじゃなく、もっと小さな虫にもさんざんにかまれたようです。
わたしは、生物相の多様性に価値を置くものだけど、
血を吸う虫だけは例外にしたい。
某歴史雑誌から、11月号、榎本武揚特集にエッセイ8枚、という打診。
詳しい内容は後送してもらうことにして、基本的にはオーケーしました。
武揚を、「日本人の好きな歴史上の人物ベスト10」に入れるための活動。
9月2日締め切り。
近所の離農農家を別荘としている家族が、今年もまた茨城からやってきました。
昼間、この農家の前を通ったら、庭先に鴨がいる。「陶器の置物だろうか」とも
考えていたのですが、夕方、このご家族が仕事場にやってきたので聞いたら、
茨城で飼っている鴨を、今年は連れてきたのだとか。
ほかに犬も猫も一緒。このご家族、こちらでは、馬も飼っている(不在のあいだは、
近所の農家さんに預けている)。犬、猫、馬まではわたしにも親しいものだけど、
鴨をペットしているひとを見るのは初めてだな。
それともあれはペットではなく、卵をとるためなのだろうか。
02/8/6
きょうも雨、とわざわざ記すまでもないくらい、悪天候続き。
このところ、鼻がぐすぐすしたり、喉が痛かったりと、風邪の初期症状が
出ていましたが、きょうは目の奥が痛い。目の使いすぎ、という可能性もあるけど、
風邪からきた頭痛かもしれません。
やっと『くろふね』書き出しました。
やはりこのシーンから、と決めて書き出して気がついたのですが、
わたしは包囲された要塞、または陣地、というシチュエーションが好きなようだ。
とくにそれを冒頭に使うのが。
『五稜郭残党伝』『北辰群盗録』をはじめ、『エトロフ発緊急電』のスペイン共和国軍陣地や、
こんどの『天下城』の志賀城、
もっと言うなら『愚か者の盟約』のスト破りの右翼に包囲された工場、もそうです。
と、妙に書評家的分析。
高野孟さんの「農と言える日本・通信58号」が配信。
藤本敏夫氏の死因について、詳しいことが記されていました。
藤本氏は、3年前に大腸癌を患い、その後、癌は肝臓に転移、ついで肺癌。
ずっと放射線治療を続けていたそうですが、ついに肺癌に肺炎を併発して
亡くなったのだそうです。壮絶な闘病生活だったわけで、しばし絶句。
子馬の次郎は、放牧地で飼うことに。
里子として預かってくれる、ということになっていた酪農家さんがやってきて、
次郎をみて、これだけ大きくなっているのだったら、ほかの馬と離して飼わずに、
一緒にしてやったほうがいい、とのこと。そのほうが、むしろおとなしくなるそうです。
ということで、きょうからほかの二頭と一緒に、放牧地で飼うことにしました。
ひとに慣れていないので、もし捕まえる必要が出た場合は、ちょっと厄介ですが。
02/8/5
日経BP、T氏が来訪。
来年1月からの日経マスターズの連載について、テーマを最終的に決めるため。
わたしが候補に挙げた三人のうちから、やはり小栗忠順と決まりました。
小栗忠順は幕末の幕府の高級官僚で、開国派。
ポーホタン号でアメリカに渡った使節のひとり。
戊辰戦争については強硬な主戦論を唱えて徳川慶喜に忌避された。
最後は「官軍」に「一揆を首謀した」として捕らえられ、斬首。
幕府の公金を隠匿した、という伝説があって、時代小説にはよく取り上げるられる
人物です(この隠匿伝説を信じて書く、ということ自体、官軍的史観の最たるものですが)。
近年は、激動期の気骨ある官僚、という側面からも、まじめに書かれるようになりました。
そんな中、わたしがどれだけオリジナルな視点で書けるか、ちょっと不安もありますが、
媒体の性格とはよく合った題材と言えます。
T氏と打ち合わせのあと、氏を周辺のドライブにご案内。
摩周湖も美幌峠も霧のため、何も見えませんでしたが、
屈斜路湖周辺のひまわりが満開で、きれいでしたよ。
あのエリアに、あれほどひまわり畑が数多く広く作られているとは、知らなかった。
それにしても、いまは一年で一番暑くなる時期のはず。涼しい。涼しすぎます。
当地には、夏はこのまま、訪れないままに終わるかもしれない。
それとも、先日の蒸し暑かった日が、今年の唯一の夏だったのか。
02/8/4
新しい作品にかかるときはいつもそうですが、新連載『くろふね』書き出しで
難渋しています。当初の構想とはまったくべつの部分から書き出そうかと考えて
そっちの資料が不足していることに気づいて困ったりと。
なんとか明日には、と思ったら、明日は某誌編集部と打ち合わせだった。
先日、大阪に行ったときに入ったインターネット・カフェから詫び状がきました。
ここを利用するには会員にならなければならなかったのですが、
このとき記入させられた個人情報が、すっかりインターネット上に流出していたとのこと。
住基ネットが話題になっているときに、いい偶然です。
わたしはこの入会手続きが気に入らず(たった一回使うだけです。スターバックスで
コーヒーを飲むに、会員にさせられたりはしない))、
住所の欄に、番地までは記さなかった。
でも、郵便局は、詫び状の記載住所からなんとかわたしの所在地を探し当てて
これを配達してくれたのです。住所をすっかり書かなくてよかった、と一瞬思ったけれど、
配達可能なのだから同じことか。
このとんでもないカフェの親会社は、関西電力。
住環境問題からくるヒポコンデリー、尾を引いています。
わたしはこれまで、いまの仕事場の姿について
「あるレストランで最高にうまいものを頼んだつもりが、そこそこだった」
と、自分を納得させていた。つまりレストランを選んだのはわたしですから、
そのことであれこれ文句を言うわけにはゆかない。
でも、いまは、やっぱりこうだったと考えます。
「メニューをひとつひとつ指さして、アメリカ田舎ふう料理を注文したつもりだったのに、
出されたのは三平汁の鍋。ここにきたならこれでしょ、と押し切られた」
当地の業者さんと打ち合わせに使った図面や自分で描いたイラストを見返しています。
インフラの部分や将来の増築計画についても、誤解のないようにきっちりと描いてある。
なのに、結果として、まるで無視されましたね。
あのイラストをあいだにしての打ち合わせはいったい何だったんだろう。
これを書き出すときりがなくなるな。わたし以外には、たぶん退屈な話題。
先日のナラの巨木のあるお宅を見たあとでは、
いまのこの仕事場に手を入れて、かつて計画した環境に近づけようとするのは虚しい。
いくら木を植えたって、芝の種をまいたって、近づけない。いじましいものになるだけ。
となると、前にもこのサイトに引用したと思いますが、
「がらくた男爵の家」(覚和歌子)を目指すのが似つかわしいでしょうか。
吹きさらしの平坦地に建つ、廃墟のように奇怪で拒絶的な家。
駐車スペースも削って、公道側に背の高い頑丈なフェンスを立てようか、と
きょうは一日じゅう本気で考えていました。
02/8/3
雨がち霧がちの湿っぽい天気。それでいて、日中はけっこう気温も上がるので、
蒸しています。暑い。黙っていても、汗がたらたら。
キーボードを打つ指の先もすぐべとべとになるので、ひんぱんに手を洗っています。
でもここでビールをがまんすれば、また少し体重が落ちる。
ちなみに、いま67.5s。あと2.5s落とせたら、人生はもう少し軽くなるだろうな。
もっとも、夜になると急に気温は下がる。今夜は強風。東の地平線上には赤い半月。
神奈川新聞連載のタイトル
『くろふね』で決定です。
きょうの新聞の訃報欄を読むと、藤本敏夫氏の死因は肺炎とのこと。
58歳で肺炎死。
医学的にはどうなのだろう。体力とか抵抗力が落ちていたということではないのだろうか。
昨日の北海道新聞の夕刊『わたしのゴッホ』というシリーズにわたしも登場。
記事は、わたしが高校時代、小林秀雄の『ゴッホの手紙』を読んで、
壁に叩きつけた、という思い出を紹介しています。
小林英樹さんの一連の著作との比較で話したことなのですが、
どういうことか手短かに書くと、あの本、タイトルに飛びついて読んでみたら、
自分ひとりがゴッホを理解していると自慢しているようで鼻持ちならず、
猛烈に腹が立った、ということです。
わたしには、小林秀雄というひとがそれほどすごいという思い込みがないので
あっさりと言ってしまいますが、
彼は、文芸はともかく、美術や音楽を楽しむセンスがなかったひとだと思う。
彼のモーツァルト観、モーツァルト論の奇妙さについても、音楽好きは首をかしげます。
(独想録のほうでも、野口悠紀雄氏の著作を取り上げたときに触れましたが)。
わたしは読んでいませんが、小林秀雄の『モォツァルト』について、
知り合いの音楽好きは、こうひとことで片づけた。
「たぶんこのひと、モーツァルトもほかのクラシックもろくに聴いていない」
しかし、高校生のときに小林秀雄が鼻持ちならないと感じたわたしも、
かなり鼻持ちならなくませていましたか。
02/8/1