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近況
 02年5月分


寝不足のまま『黒頭巾』ゲラ直し

『黒頭巾旋風録』、ゲラの直しのもどしが31日。
ゲラ直しというのは、むちゃくちゃな集中力を必要とするので、
この作業をするときに関しては、自主的にホテルにもる、ということを何度もやって
きました。でもここでは、動物たちもいるし、そういうわけにもゆかない。
ひたすら雑事を絶ち、料理さえせずに、ゲラに手を入れる。ウォーキングも省略。
これで一気にまた1sくらいもどってしまったろうか。

昨夜はすぐには寝つけそうもなかったので、眠る前にビールを一本飲んだら、
かえって熟睡できずに朝の6時に目が覚めてしまう。寝不足がつらい日でした。


夜になってから霧。深夜に外に出てみると、周囲に人口の光はまったく見えず、
完全に世界から隔絶された気分。SFかファンタジーかという世界。
きょうに関しては、昼間からこうであってもよかった。

02/5/30




厚岸へ現地再確認のドライブ


『黒頭巾旋風録』のゲラ直しのため、現地再確認のドライブ。
片道1時間半の道のりは、全行程、新緑の牧場地帯の中。天気もよくて、
快適で気持ちのよいドライブでした。
現地では、これまで気がつかなかった事実を発見して冷や汗。
連載時に、現地を知るひとからよく指摘がこなかったものです。ふっ。

帰りは、国道44号線を使って浜中経由で帰るというコース。
途中に、『Farm Designs』という喫茶店兼レストランがあるので、ここに寄りました。
去年も一度立ち寄っている。
この地方ではちょっと珍しく、現場関係者の食堂、ではないタイプのレストラン。
かといって団体観光客向けともちがう。欧米の農家レストランの雰囲気でしょうか。
よくマスメディアなどにも登場しています。

コーヒーもおいしいのですが、残念なことに、コンセプトに若干の乱れがある。
建物や内装はおおむねカントリー調なのに、これにかなりの割合でファンシー調が混じる。
カントリーで徹底、というのは無理なのだろうか。それとも、『美しい部屋』あたりが
手本だとすると、カントリーはイコール、ファンシーということになってしまうのか。

裏手の庭では、馬を三頭飼っています(ご主人は、さほど馬好きではないようだけど)。
馬がいるなら、わたしなら、ワイルド・ウエスト、というコンセプトに変えてみるな。
と、勝手なことを言ってますね。


集英社インターナショナルから『ヒカルの碁勝利学』(石倉昇)という本が送られてきました。
コミック『ヒカルの碁』という作品のおかげで、囲碁がブームらしい。
この本で初めて知りました。というか、ぼんやり耳にしていた話を、
この本で確認しました。
知り合いの理系の優秀な男の子(小学生)も囲碁が強いということだけど、
彼も『ヒカルの碁』の影響で始めたのだろうか。

わたし自身は麻雀もやらず、将棋も事実上できないのですが、
なんとなく碁だけは、やってみたいという気持ちが少しだけあります。
トレベ(ヴェ)ニアン『シブミ』を読んだときも、たしかそんなふうに思ったな。
とりあえず、PCの囲碁ソフトを買ってみようか。

02/5/29



PC不安定化の兆し、買い換えどきか


このところ、PCの動作が、細かく不安定になりだしました。再起動をかける
ことが多くなってきた。Windows98を入れているPCですから、
仕事でガンガンと使っている以上、そろそろ問題が出てきてもおかしくはない。
PCをもう一台プラスし、いよいよ懸案の仕事場内LANの環境整備にかかる
時期かもしれません。


日曜日にこのサイト中の『天下城』ノートを作り始めたら、
安土城天主の復元案の全面的な比較検討という大作業になってしまった。
こういうことは、仕事が詰まっているときに手がけるべきではありませんね。
もっとも、おかげでストーリーについて、いいアイデアも浮かんだのですが。


昨日は、仕事場の外壁の再塗装工事。いったん中断していた作業の再開です。
月末なので銀行に行こうと思っていたけど、業者さんがきてしまったので、外出せず。
ところが、昨日も「突然の」来客の多い日でした。やってくる客には当たれないので、
来客があると吠える犬に八つ当たり。吠えるな!と叱るのですが、
むしろ吠えたり唸ったりするときはほめてやるべきか。


ウォーキングが三日坊主で終わらず、ずっと続いているので、
自分にご褒美。ウォーキングのときに使えるようにと、ポータブルCDプレーヤーを
購入。わたし、この商品をこれまで持っていなかった。いまは、あのような形の
充電できる電池を使うのですね。連続92時間再生、とのこと。
明日からは、志ん朝のCDを聴きながらウォーキング。


02/5/28



『天下城』第1回校了、来週号からいよいよ連載開始


週刊新潮連載『天下城』第1回がようやく最終校了。
新しい分野についての作品の第1回ですので、ぎりぎりまで直しに直し。

表記については、新しい分野を書き始めるときはいつもそうですが、
かなり悩む。たとえば「天主なのか、天守なのか」「石崖か、石垣か、石積みか」
「城戸か、木戸か」といったようなこと。
定義されている表記もありますが、
それがおおかたの読者の常識とずれている場合は、どちらの表記を採るか。
どっちを採っても、読者から間違いだと指摘がくるのは確実ですし、
この場合ならばと、限定的な意味で使っても、その使い分けを理解してもらえるかどうか。

もちろん、言葉そのものにしても、通用するどれを採るか、
歴史的用法か、俗に使われているほうか、いまのものか、
一行書くたびに考え込みます。
はじめて第二次大戦を背景にして『ベルリン飛行指令』を書いたときがそうでした。
こんども、週刊新潮というメディアですし、歴史小説を読み込んだ読者が多そうです。
かなりいろいろと指摘がくるのは避けられないでしょう。
いまからちょっと心配です。


雨がぽつりぽつりという夜空なのに、妙に明るい。
きょうは、月夜なのでしょうか。

02/5/25



不審な車が逃げていった


裏庭で庭仕事をしていたときに、アプローチの前で白いバンが停まりました。
こちらの様子を伺っているようで、それからおもむろにアプローチに乗り入れてきた。
ところがわたしが裏庭からまわって車回しのほうに出ると、
その車はさっと後退、たちまち逃げてゆきました。何だったのだろう。
(わたしも、離農農家跡かと思って乗り入れたら、ひとが住んでいたので、
あわてて出てきた、という経験がありますが)。

空き巣、ということをすぐ想像します。
そういえばこのところ、朝に妙な電話が数回あった。
こちらが在宅かどうかを確かめたかのような、すぐに切れる電話。
セキュリティの面からも、やはりアプローチの公道側に、
何らかのバリアをつけるべきかもしれません。

あるいは、侵入者に対して、わたしがちょっとナーバスになっている、ということだろうか。

考えられる可能性
1、化粧品のセールスだったが、奥からとっつきにくそうな親爺が出てきたので退散した。
2、喫茶店かと思って入ろうとした観光客だったが、とても客商売とは見えぬ
愛想の悪そうな親爺が出てきたので退散した。
3、生活の気配のない人家があったので、空き別荘と思い盗みに入ろうとしたが、
ひとが出てきたので大慌てで逃走した。
4、わたしに何やら恨みを持っている男が、きょうこそはガツンとやってやると決意して
やってきたが、わたしの怖い顔を見て闘志が鈍り、逃走した。

ほかにどんな可能性が考えられるだろうか。


夜、町の友人から誘いがあったので出ていって、中華料理を食べましょうと提案。
中華をたらふく食べ、ビールをジョッキ三杯。一週間ぶんのダイエットが
無駄になりましたね、きっと。

02/5/24



『疾駆する夢』とりあえず初校ゲラ直し終了

『疾駆する夢』1900枚の初校ゲラ直しを終えました。かなり削るつもりだったけれど、
実際には原稿用紙50枚分くらいしか、縮まらなかった。短くすることが目標ではなく、
だれている部分を除去するのが目標でしたから、ま、これはこれでよし。
いくつかのエピソードで、段落ごと書き直したい部分もあったのですが、担当編集者さんが
当地に着くまでにはそこまでできず、これについては再校ゲラが出たところで直すことに。


昨日は、夜11時まで、ワインとビール。アルコールは一週間ぶり。


『疾駆する夢』を連載していた期間は、NHK『プロジェクトX』が放送されて評判をとっている
時期とまったく重なっています(番組はまだ続いていますが)。
言葉を替えれば、この時期は、日本全体に「製造業の地盤沈下」への危機感が生まれ、
同時に、もの作るひとびとへの敬意、共感が、広がっていった時期、と言うことが
できるかもしれません。
昨日は、VHS規格開発者たちの映画の試写会があったようで、
田中裕さんのサイトを読むと、昨日の銀座には目をうるませた中年男たちが大勢いたらしい。
『疾駆する夢』は、週刊ポストの読者にも支持された連載だったようですが、
これはこういう時代の空気と、うまいことシンクロしていたということなのでしょうね。

刊行は秋。上下二段組、一巻本です。


きょうは、『天下城』第1回のゲラ直しと、『ユニット』第4回のゲラ直し。
日曜からは『黒頭巾旋風録』ゲラ直し。来週もきつい。


日本経済が底入れだ、という政府の宣言は、当たっていたのだろうか。
円がずいぶん高くなっている。でも、景気底入れの実感はありますか。
東京と、当地とでは、空気はずいぶんちがうはずですが。

先日、ニュージーランドに馬具小屋用品や関連グッズをいろいろ注文しましたが、
これはいいタイミングだった。新しい鞍を買うなら、いまかな。

02/5/23



雨に降り込められて仕事がはかどるはずだったのに

昨日よりも強い雨。風も加わって、荒れた天気。
ドアノブにかけた『仕事中』の表示が風にあおられて、パタパタと
ドアを叩いてうるさいので、はずしました。でも、天気が悪い日はむしろ
仕事に集中できます。きょうははかどるぞと期待したのですが、
見事にこの間隙を突かれましたね。笑ってしまいたくなるタイミング。
高校時代の同級生が突然来訪です。この地方に出張中だったとか。

「すまない。仕事にもどらせてくれないか」
一時間以上の茶飲み話のあとに、これを口にするつらさ。それまでの応対が
お義理なものでしかなかった、とも伝えてしまうわけですから。
応対中に、電話二本、ファックス一本。それでもわたしが仕事中だとは
気づいてもらえなかったようです。
これって、搾乳中の酪農家を訪ねたようなものなのだと思うのですが。
(当地では、搾乳の時間帯には、農機具の営業マンだって酪農家を訪ねない)


もうこの悩みについて書くのは飽きています。読んでいるひとも、うんざりでしょうね。

これは、わたしが自分の職業生活について周囲を誤解させてきた、
ということなのだろうか。
それとも、こういうことがあたりまえの関係を作ってきた、ということなのだろうか。


ゲラ直しを上げて、明日は、週刊ポスト担当編集者さんと、さんざん飲むぞ。

02/5/21





『疾駆する夢』ゲラ直し開始

週刊ポスト連載の『疾駆する夢』のゲラ直し作業にかかりました。
期待していたほどには、削る部分がない。もう少し冷静に、かつ鬼になって、
少しでも冗漫と感じられる部分は大胆に切ってゆく必要があります。
このままでは、1900枚の作品がそのまま出てしまう。

あまり寒いので、きょうも薪ストーブを焚きました。
雨のせいで、夕方には気温は3度か4度くらいまで下がったのではないだろうか。
今年は新緑も早い、と一度は思ったのですが、けっきょく例年並みなのかも
しれません。夏は、暑いのか冷夏なのか、どちらなのだろう。


きょうは犬たちもかまってやれず、ウォーキングもなし。
体重はこの数日、68と69のあいだをいったりきたり。これが68で安定してくれると、
今月の目標としては、まあまあのところなのですが。

02/5/20



『天下城』第一回分送稿、ふう


連載第一回分の原稿、時間ぎりぎりまで読み返し、直して、午後の4時に送稿。
担当編集者さんも、日曜日だというのに編集部で待っていてくれました。
ハラハラしていたのでしょう。
ところが、テキスト・ファイルにしてメールに添付して送ったはいいけど、
文字化けしているとの連絡。これは初めての経験です。
けっきょく、先方がPCに詳しいひとと試行錯誤して、
なんとか読めるようになったらしいのですが。
どういうことだったのだろう。毎回こうでなければいいけど。


明日からは、気持ちを切り換えて『疾駆する夢』のゲラ直し。
二日半でどこまでできるだろうか。こうなると、ウォーキングもダイエットも
やってる余裕はないな。


久しぶりの雨。小雨ですが、お湿りは三週間ぶりぐらいだろうか。あるいはそれ以上?
これでハルニレの苗木の一部でも息を吹き返してくれたらいいのですが。

02/5/19



引き続き『天下城』第一回分

書き出しは、もっとも苦労する部分。さっとテーマを伝え、読者の気持ちをつかみ、
もう少し先まで読んでみようかという気持ちにさせなければならない。
構想しているストーリーの、そのどの部分から書き出すのがよいのか、
書いてみてから間違いに気づいて書き直す、ということが、
往々にしてあります。というわけで、望ましい締め切りのきょうを
クリアできませんでした。印刷所のほうは大丈夫なはずですが、
イラストレーターさんに迷惑をかけてしまうのがつらい。


ところで、この作品の主要な素材となる安土城については、
その天主がどんなものであったか、
関係者、専門家の見解は分かれており、いまだ決定的という説はありません。

復元案の代表的なものとしては、NHKがCGを作ったり、
セビリア万博に復元模型が出展されたことで、
いまやもっともポピュラーになりつつある、内藤昌案があります。
内部に四階吹き抜けの空間があった、とする、たいへん魅力的な説。

もうひとつは、宮上茂隆氏の案に代表されるもので、吹き抜けの存在を否定するもの。
こちらは、主に学習研究社が支持しており、学研のムックなどではだいたい宮上案
(吹き抜け否定案)が採用されている。
安土城記念館では、内藤案、宮上案、両方の模型が展示してありました。
(そのほか、西ケ谷恭弘氏、兵藤与一郎氏、森俊弘氏らの発表した復元案も、
それぞれに説得力があります)。

出版業界の関係者の話ですと、宮上案のほうは、図面や写真のレンタルの手続きが
面倒で、レンタル料も高いらしい。いまや内藤案が主流となったのは、
こっちのほうが図面や写真が使いやすいからではないのか、ということでした。
真偽は確認しておりませんが。


わたしも、この件については多少の意見を持つようになってきています。
この問題、凝り出すと、とても面白い。じつに魅力的な歴史の謎。
というか、内藤説が出たことで、俄然面白くなったのでしょう。煎じ詰めると、
加賀藩の大工棟梁の家に伝わっていたという「天主指図」と題された図面が、
はたして「安土城の」「設計」図面なのかどうか、という問題なのですが。


この問題に関しても、ウェブサイトができています。アマチュアの研究家の見方にも
じつに興味深いものが少なくない。『天下城』を書き出すまでは、
わたしは中立的立場でいるつもりだったのですが、
書き出した以上はいずれ触れないわけにはゆかない。
で、腹を決めました。そんなに遠くない将来、
『天下城』ノートというページを作って、わたしの判断を示すつもりです。

02/5/18



『天下城』第一回分原稿にかかる

ようやく『天下城』に着手。ぎりぎりのタイミング。でも、のっけからつまづきました。
安土城について書く場合、「そう見寺」というお寺のことを記さないわけにはゆかない
のですが、この「そう」の字が、PCのワープロソフトでは出てこない。
(『字通』で調べても、この文字は載っていないのです)
手偏に「明らか」「忙しい」という意味の「そう」という文字、聡、という文字の異体字の旁。
この文字を出そうと悪戦苦闘で、ずいぶん時間を無駄にした。
参考資料には使われている文字ですので、印刷所では出せるはずですが。


「物置小屋」が、クレーン車で運ばれてきました。きょう、土台の上に設置。
たった畳三枚分の広さのものですので、こういう作り方になった次第。
でも、物置(馬具小屋)ができたというだけで、うきうきしてきます。
わたしの「馬のいる暮らし」が一気に豊かになったような気がする。


きょうは、仕事場の外壁の再塗装作業。
ペイントは本来この色だったのかと愕然としました。
いまの状態は、色がすっかり褪せて、塗装がなくなっていたのと同じ。
今年の冬の湿った雪や吹雪に、よく耐えてきたものです。


乾いた天気が続いています。先日届いたハルニレは翌日植えたのですが、
きょう見たら、もう半分以上は駄目になってる。枯れて、死にかけています。
苗木がこれほど繊細なはずはないので、
届いたときにもうすでに危ない状態だったのかもしれない。

自分で植えた苗木が死ぬことについては、「ペットロス症候群」に近い感情を
持ちます。一本死ぬだけでも、胸が痛む。きょうは、ちょっと暗かった。

02/5/17



『ユニット』送稿、ベロベロになるまで飲む


昨日、別冊文藝春秋連載の『ユニット』4回目100枚を上げてメール送稿。
本来なら、9日前に終わっている仕事でした。それを考えると、腹立たしさは募るばかり。
こいつを忘れるためにも、お酒を飲まざる得ない。
原稿を編集部に送ったのは夜9時すぎでしたが、
それから知人たちが集まっているお花見の会場へ。ところが昨夜は、
プラス一度まで気温が下がるという寒い夜。お花見という気分ではありませんでしたね。

お花見のあとに、さらに街に出て飲み直し。1時半まで、嘔吐するほど飲みました。
泥酔状態で帰ってきて、きょうは昼までダウン。お酒を飲んで吐いたのはひさしぶりです。
解放感だけで飲めたら、こんなに悪酔いすることはなかったでしょうが。


今朝の体重は、68s。なんど計り直しても、数値は変わらず。
一昨日の体重はいったい何だったんだ?
この数値を信用していいとしたら、2週間で2sのダイエットということですから、
ちょっとペースが早すぎる。気を抜いたほうがいいかもしれません。


さあて、週刊新潮連載の第一回原稿にかかります。
来週水曜日には、週刊ポスト担当編集者さんが来訪予定。このときまでには、
『疾駆する夢』のゲラ直しも終えていなければならないけど、1900枚の原稿です。
これは、とても無理か。ああ、無駄に消えたあの9日間が、つくづく恨めしい。

02/5/16



住環境整備作業が集中した日


きょうは、住環境整備のための作業が重なりました。
車回しの北東側に防風林を作るための植樹作業と、仕事場外壁の補修作業。
植樹のほうは、先日の並木づくりとちがって、すでに高さ2mから3メートルに育った
マツや白樺、ハシドイを植える作業。車回しの片側にささやかながら
木々の壁ができたわけで、仕事場周辺の雰囲気がちょっと変りました。
大平原の吹きっさらし状態が、いくらか穏やかなコテージのたたずまいに。
車回しに立つと、少しだけほっとします

外壁の補修作業は、足場を組んでの大がかりなもの。明日からは、
塗装も剥げてきた板の壁に塗料を再塗装の作業。このあと同じ工務店には、
庭先に小屋を造ってもらうことになっています。
実質は物置ですが、気分としては馬具小屋。
きょうの午後は、補修作業の金槌の音を聞きながら、外国の馬具ショップのカタログで、
注文すべき馬小屋用品などチェックしておりました。

さらに放牧地には、牧草の肥料撒き。地主さんの牧場でも肥料撒きの作業が
終わったので、わたしの放牧地にも続けてやってもらった次第。
どっちみち、馬二頭では食べきれないくらいに牧草は育ち、
夏のあいだは二回は掃除刈りが必要になるのですが、
牧草の栄養価を考えると、肥料は撒いておくべきでしょう。


きょうはさらに、森林組合に注文しておいたハルニレの苗木が届きました。
原稿のほうが一段落したら、これを自分で植えます。さらに、増築した馬小屋の壁に
ペンキを塗る作業もすることになる。これらの仕事が残っているうちは、
あえて筋力トレーニングは必要ないか。


きょうの体重は昨日と変わらず69.5キロ。
食餌療法だけは、もっと大胆に変えなきゃだめかな。
夕方4時ころの空腹感がちょっとつらい。

02/5/14



手作りベーコンをいただいた


近所の酪農家さんから、手作りのベーコンをいただきました。
奥さんが伝統的な方法で作るもので、いかにも「本物」という味わいの絶品。
これから一週間ぐらいは、この本物のベーコンづくしメニューになるな。


この酪農家さんの家では、ファームイン事業にも意欲を持っているのですが
問題は日本の法律とのことです。農家がコテージに宿泊客を泊めるためには、
旅館業法と建築基準法をクリアしなくてはならない。この壁の前に、
たいがいの農家はけっきょく意欲を失ってしまう。
その結果、ファームインやグリーンツーリズムは、掛け声だけで一向に広まらない。

先日のボランティアの集まりでも、この地方を農業特区として、農業をめぐる規制を
大胆に緩和してはどうか、というアイデアが出ました。
本気で検討されてもよいことかと思います。


きょうの体重はまた69.5キロ(14日朝修正。わたしは昨夜、95.5キロと記してしまった。
わたしは基本的に、数字の並びが読み取れないタイプの人間なのではないかと思う)。
500グラム単位でしか計れない体重計なので、
誤差はありますが、もうこれ以上増えた数字は見たくない。


別冊文春『ユニット』、締め切りまでに上がるでしょう。

02/5/13



あまり冷えるので薪ストーブを焚く


風が強く、気温もぐんと下がりました。もう蓄熱ヒーターは落としてしまったので
薪ストーブを焚いています。あたり一帯、サクラは満開なのですが。

今朝の体重は68.5キロ。誤差の範囲を超えていますので、ダイエットの成果が
確実に出てきているということですね。きょうはこの天気ですので、ウォーキングは休み。

ひさしぶりに『Tarzan』という雑誌を買いました。この編集長のダイエット日記には、
勇気づけられる。このひと、171.5センチで80.1キロを、一カ月で5キロ落としている。
ただし、このペースは早すぎるという気がします。きっと身体の抵抗力が落ちる。
風邪をひきやすい身体になるんじゃないかな。


こう書きながら、自分がかなり落ち着いてきているのを感じます。
落ち着いたから原稿が書けるのか、原稿を書くサイクルを取り戻せたので
落ち着いたのか。とはいえ、週刊新潮編集部はハラハラでしょう。
初回だけ、ちょっとご心配おかけします。すぐに本来のペースに乗せますので。


『偽書「武功夜話」の研究』という新書を読みました。
これについて書こうと思いましたが長くなりそうなので後日。
でも、この新書が出なければ、わたしは『武功夜話』を歴史的文献と信じたまま、
週刊新潮の連載でけっこう引用してしまっていたかもしれない。
(新人物往来社から、発見者の「訳」による本が刊行されているのです)

遠藤周作『決戦の時』、津本陽『下天は夢か』が
この『武功夜話』に全面的に依拠して書かれたものだそうですが、
この新書の著者たちの見解では、『武功夜話』は、明治以降に書かれた『偽書』とのこと。
伊勢湾台風のあと、旧家の崩れた土蔵から原本が発見された、という話そのものが、
たしかにそう言われればなんとも、少し引いてしまうところです。

偽書とは言わないまでも、発見されたという原本(写真もろくに公開されていない
そうですが)は、史書『三国志』ではなく、
講談本『三国志演義』だとみなすべきだということなのでしょう。

02/5/12




脱出する、という妄想だけが支えだ


昨日はウォーキングはお休み。体重は69.5s。
夜、景観保全のボランティアの集まりに出席。久しぶりに刺激的な会話。
こういう生活を楽しめるのだから、わたしは本来社交性のある人間のはずなのですが。


きょうは、仕事場のアプローチの両サイド、片側およそ70メートルに、
並木のための植樹作業。二間おきにモミの30センチほどの苗木を植え、
そのあいだに広葉樹を三種類、とりまぜ植樹。
スモモと、ニセアカシアと、カエデ。もちろん業者さんまかせですが。
モミの木が成長して並木のかたちになるまで、最低でも10年はかかるでしょうか。
でも、そのころ、わたしがここを捨てていないという保証はないな。


瀋陽の亡命者追い払い事件。あれは領事館も外務省の内部通達どおりにやって
いたということでしょう。一部始終が映像に記録されていたので、あわてて、
主権侵害だ、ウィーン条約違反だと言い出している。この点に関しては、
わたしは中国政府の「副領事の了解を得た」という発表を信じます。
あの映像を見れば、領事館員たちが中国警察の行為を是認していることは明白です。


何年か前、インドネシアの日本大使館に、たしか東ティモールの独立活動家が
逃げこんで、亡命を求めたことがあった。でも日本大使館はあっさりインドネシア側に
彼らの身柄を引き渡した。亡命希望者など一切受け入れるな、
というのが外務省の方針のはずです。

ところで、先日の東シナ海の不審船撃沈事件のことを思い返します。
中国の経済水域内まで不審船を追い詰めて撃沈した海上保安庁の行為と、
こんどの日本政府の中国政府に対する抗議とのあいだに、
論理的整合性はあるのだろうか。


夜、日通ペリカン便の運転手さんから電話。
「玄関の前にきているのですが、入ってもいいですか」と。
例の「仕事中です。電話をください」という表示を見て、気をつかってくれた。
関係のないひとにまで迷惑をかけているな。もうあの表示はやめようか。
それとも昼間だけにすべきか。


きょうも、体重は69.5キロ。どうやら10日で500グラムダイエットできたという
ことでしょうか。有酸素運動と食餌療法に加え、つぎは筋力トレーニングですね。

02/5/11



繰り返し頭をよぎるのはワイオミングの風景


なんとか、書く日常がもどりつつあります。

この近況ページでは、わたしの置かれている状況については、うんと婉曲な
表現しかしておりません。「秩序の破綻?」なんのこっちゃ、と思われているかたも
多いことでしょう。それと、仕事場にバリケードを築くこととどうつながるかと。

語れば愚痴になるので、具体的には書きませんが、
この切羽詰まった時期、わたしの時間と空間を無頓着に侵食してくる者のせいで、
沸騰直前。いや、もしかしたら、もう沸点はとうに超えたか。
それで、このところレベル5の対策(つまり引っ越し)
というアイデアが繰り返し頭をよぎる。
そのとき思い浮かぶのは、去年行ったワイオミングの風景。
そしてコーディという町でもらってきた不動産情報誌の広告。
馬の飼えるランチが20万ドルとか30万ドルという価格。

ここまでくると、対策というよりは、まったくの現実逃避ですが。


一日に始めてから、一日も休まずにウォーキング。きょうはまた69s。

02/5/9



非常手段、仕事場を内側から閉鎖


庭先にガーデン・コンテナや薪、集乳罐を並べ、塀の代わりとし、
アプローチには表示を出しました。
「仕事中です。申し訳ありませんが、お相手できません。
お電話の後、あらためてご来訪ください」
もし親指シフトのノートパソコンを持っていたなら、たぶんわたしは、近所のホテルに
緊急避難していたことでしょう。それができないので、こういう非常手段。

この閉鎖作業、やりながらいささか虚しいものがありました。
ここまでやらなきゃならないだろうかと、何度も自問。
自分の仕事のリズムの破綻を恐れて、歓迎すべき相手まで遠ざけてしまっている。

午後、気がつかないうちに部落の会長さんがきていったようです。郵便ポストに
町の広報誌が入っていた。表示を見て、不愉快な気分になったことでしょうね。
わたしは地元のひととはうまくやっているし、近所づきあいを迷惑にも思っていない。
でも、会長さんは、わたしが近所のひととの関係で困っている、と取ったことでしょう。


下痢のほうは、ホームページを読んだ近所の知り合いが、活性水を持って
駆けつけてくれたおかげで、治りました。劇的な整腸効果のある水。この水で
コーヒーもいれてみましたが、これはあまりいいアイデアとは言えなかった。


体重は、一昨日、昨日が69s。これではちょっとダイエットのペースが早いかと
心配しましたがきょうはまた70sです。
一日の炭水化物の摂取量をもっと減らしてみたほうがいいかもしれません。
野菜で満腹感も得ようとするので、かえって食べ過ぎてしまっているのだろうか。


わたしはちょっと自棄気味です。

02/5/8



身体の異変あれやこれや


胃痛。自律神経失調による下痢。痔の悪化。加えて先日来の眼のものもらい。
ストレスがどっと身体の異常として噴き出てきました。
やれやれ。

02/5/5



焦り深刻。愚痴ることもできず


『天下城』第一回締め切りについて、週刊新潮編集部担当さんから確認の電話。
週刊新潮は土曜入稿ということなので、きょうも編集部は稼働しているのですね。
締め切りのほう、あと一カ月を切ったわけで、そろそろ心配になってきていて当然です。

ところがわたしのほうときたら、まだ頭の切り換えを完了させていない。
個人的な事情で(あるいは、わたしの性格的弱さのせいで)、先週取材から
帰ってきた後の秩序を作れなかった。そのことが情けなく、腹立たしい。
かといっていまさら誰に愚痴ることもできず(一週間前のことですので)、
きょうもトランキライザーを飲みながら、PCに向かっています。


ふと、よぎる、頭を切り換えて仕事に集中するためのレベル5の手段。
レベル4として打った手が第二回取材旅行でしたから、あとはもうあれしかないか。

このストレスを抱えつつダイエットするというのは、無理な相談かもしれない。


先日、友人夫婦から、新田賞受賞祝いとして、ロングホーン・スカルをプレゼントされました。
ジョージア・オキーフがよくモチーフにした、牛の頭蓋骨。ロングホーン種の頭蓋骨ですので、
長い角がついています。サンタフェ周辺を旅行したとき、エクステリア素材として
家の壁や庭先に飾られているのを見ました。西部の牧場のゲートにも
よく掲げられています。

この土地で入り口や家の壁にこれを飾ると、ちょっとおかしなひとが住んでいる、と
思われやしないか心配でした。でも、こういう精神状態のときのわたしには、
むしろこの仕事場のシンボルとして似つかわしいかもしれない。
明日、アプローチの入り口に柱を立てて、この頭蓋骨を掲げようか。

02/5/4



農作業始めのバーベキュー


連休の初日、部落のバーベキューの集まり。
例年この時期に部落の全戸が集まって、農作業シーズンの始まりを喜び合います。
(欧米の、メイフェア、のような行事にあたるでしょうか)
去年、一昨年と、天気が悪く気温も低くて、部落の会館の中での開催だったのですが、
今年は気温も高く、三年ぶりに屋外でのバーベキューとなりました。
うちはもう肥料撒きを始めた、という酪農家さんもいたな。


昨日の突風では、やはり被害がかなり出たようです。何軒かの農家さんが、
牛舎の屋根のブリキが一部吹き飛んだ、と言っていた。べつの地区では、屋根がまるごと
飛んだところもあったとか。大型のトレーラーが横転する、という事故も起こったそうです。
恐怖心を感じるだけの強さのものだったのでした。


新刊本を数冊買うために紀伊国屋BookWebで検索をかけてみたのですが、
該当するデータなし、と出る。念のためにamazon.com.japanのほうで見てみると、
在庫はありました。これまでにもこのようなケースが、何度かあった。
紀伊国屋は、データ入力が遅いのだろうか。10日以上前に刊行の本なのですが。

紀伊国屋では、注文後にパスワードの再確認を求められます。
「パスワードを確認できませんでした。再入力してください」と。
この指示に、そのつどカチンとくる。確認できていないはずはなく、本人確認の
ためにもう一度入力せよ、ということなのですが、この文面って、
ひとに喧嘩を売ってる、という感じがします。単に「パスワードをもう一度
入力ください」でいいでしょうに。


amazon.comのほうは、1500円以上買うと送料は無料です。
紀伊国屋と較べ、システムには一長一短あるのですが、これからはまず
amazon.comのほうに入ることにしようか。


ウォーキング三日目。当然のことながら、まだ身体に変化の兆しはなし。

02/5/3



突風吹き荒れる。五月の嵐


未明から朝にかけて、当地は猛烈な突風が吹き荒れました。この季節には
毎年体験しますが、今回のはわたしが知る限りの最大級です。
仕事場の建物がぎしぎしときしんで、正直なところ、レンガの家を作らなかった
子豚の気分。眠れませんでした。

少し収まったところで外に出てみると、積んであった薪の山は崩れ、養生シートは
吹き飛び、防風林の木は何本も傾くか倒れている。衛星放送のアンテナも横を向いていた。
バーベキューの際の椅子がわりにしているビール瓶ケースは、十個ばかりすべて、
百メートルも離れた公道脇の側溝の中。庭は惨憺たるものでした。

で、気になるのは、この突風は、仕事場の周辺だけで発生したのだろうか、
それとも、この地方一帯、吹き荒れたのだろうかということ。後日、確かめてみます。


きょう日中、町の旅行代理店に航空券を取りにゆくと、そこのひとから問われました。
「佐々木さんのところでは、観光客を馬に乗せてやってもらえるだろうか」

聞くと、中標津では馬に乗れる、と根室支庁が今年作った観光パンフレットには
記してあるらしい。期待しての問い合わせがたて続けにあったようです。
でも当地には、馬の生産牧場はあっても、観光牧場はないし、乗馬クラブもない。
「うちは趣味で飼っているだけですので、それはできません」と応えましたが、
(なんせ去年、仕事場の「乗馬クラブ化状態」で悩んだ)。
誰か、当地で夏だけ乗馬牧場(ゲストランチ)を開業するひとがいてもいい。
馬に乗る環境には恵まれているのですから、あとはビジネスセンス。

先日、女満別空港からの帰り、峠の向こうのA原生牧場という有名観光牧場に
寄ってきましたが、いかにも団体観光客目当てという作りが、安っぽかった。
北海道で馬に乗った、という証拠写真を撮るだけのためのような施設でした。

でも隣り町にはヘイゼルグラウス・マナーという小ホテルがあります。
この地方をイギリスの田舎に見立てて設立されたホテル(マナー、ですから
領主館をイメージしている)。ブリティッシュ・スタイルで乗馬ができる。
このホテルの水準の乗馬施設がこの町にもあれば、最高なのですが。


ウォーキング二日目。
一週間後に、体重計に乗ってみます。

02/5/2



とにかく歩くことからダイエット開始


ダイエットに着手しました。食餌療法については、数日前から野菜中心に変えつつ
あるけど(でも、血糖値が下がると、頭が働かなくなるのですよね)、
きょうから、ウォーキング。風が強い日でしたが、犬の散歩がてら、
早足、大きく手を振って、30分。
よっぽどのことがないかぎり、毎日続けるようにしよう。
新田賞授賞パーティの日までには、少しは腹をひっこめておきたい。


10年前にダイエットしたときは、近くに民間のプールがあったので、
週に2回ぐらいは泳いでいた。あれがきいたと思います。
でも当地には、半町営(町役場職員や学校教員の天下り施設)のプールがあるだけで、
例の通り(東京の区営プールも同じですが)、あまりに官僚的でこうるさい管理に
一回で懲りて、それ以降行っていない。あの手の施設は、
管理やサービスのせいで利用客がゼロでも、自分たちの給料には関係がない。
このご時世、天国みたいな職場です。


原稿のほうが進んでいません。頭がまだ取材モード。切り換えがうまくいっていない。
取材旅行から帰ったら、と早くから予定していたこの時期の自分の(あるべき)秩序が、
完全に破綻しています。そのことが腹立たしく、余計に切り換えにてこずっている。
きょうも、トランキライザー。
目に、ものもらいができていることも、いらだつ理由のひとつだろうか。

02/5/1


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