近況過去ログ 01年11〜12月27日


案の定、農水大臣の言いたい放題


昨日、当地の酪農家だけを呼んでの意見交歓会で、武部農水大臣は言ってくれたそうです。
「感染原因の解明が、酪農家にとってほんとに必要なのか」
「イギリスだって10年やっててまだ解明できてない」
「野党は馬鹿だ。大臣を辞めさせる以外に責任追及の方法はある」

いちいち反論してやるのも馬鹿馬鹿しいけれど、このひと、どうしてこんなにいつも
喧嘩腰なんだろう。これ以外の振る舞いを知らないのだろうか。


『黒頭巾旋風録』(赤旗日曜版連載)、いよいよ最終回。ですが、そのラストで難渋しています。
これをなんとか今年じゅうに終えて、軽い気分で新年を迎えたいのですが。
このラストが決まれば、この連載については、さほど手を入れる必要なく
単行本にできるでしょう。

01/12/27



カリスマ書店員の奮戦記


新潮社OH!文庫『本屋はサイコー!』が送られてきました。
「本を売る仕事はこんなに面白い」というのが、サブタイトルで、著者は安藤哲也さん。
本好きのあいだでは有名ですが、『往来堂書店』という小さな本屋さんを成功させたひとです。
わたし自身は、安藤さんとは面識はありません。

『往来堂書店』という書店は、文京区・千駄木にあります。96年にオープンしました。
東京の住まいに近く、歩いてゆける距離なので、東京にいるときは散歩がてらによく行っています。
品ぞろえが面白く、たった20坪の小さな書店ながら、かなりいい本を選べる店です。
この店の向かい側に、オープンテラスのある喫茶店があるので、往来堂書店で本を
買ったあと、このコーヒーショップの外の席でそれを読むのが、いまでもささやかな楽しみ。

安藤さん自身は、先年、オンライン書店bk1に移籍しているのですが、
この本を読むと、たしかに本を売る仕事というのは面白そうに思えます。
もちろん、取り次ぎのいいなりにならず、自分で仕入れる目と力を持っていることが
前提だとは思いますが。
一週間に2回以上本屋に行くひとなら、きっと面白く読めるでしょう。
自分でも書店を始めたくなるかもしれない。


年賀状書きは、きょうは一枚もできず。やるぞと決めて、二時間時間を作ればいいだけの
ことなのですが。

01/12/26



忘年会ウィーク、でもこれ以上は出席しない


23日が仲間たちとの忘年会で、昨日は二日酔い。胃痛が朝から断続的に出ていました。
おかげで、仕事にはならず。で、きょうこそはやるぞ、と決意していたら、
昼過ぎに部落のひとから電話。
「忘れてると思うけど、きょうは部落の忘年会だよ」
そうでした。12時から部落の集まりと忘年会。ころっと忘れていた。
1時間遅れで会場に行って、3時まで軽くビール。昼のビールはききます。
これが完全に抜けるまで、ほぼ4時間はかかったな。二日間ろくに仕事をしなかった言い訳です。

忘年会では、酒がまわってくると、狂牛病の話題ばかり。
酪農家の話を聞くと、日本で感染牛が3頭しか出ていないのは、感染の程度が低いからではなく、
人為操作のせいだとよくわかります。どこの農協も、ブランドも守るため、
感染牛を出さないことに必死。廃用牛を食肉工場に出せば検査されてしまうので、
斃獣として処理するよう補助金を出しているところもあるという。
おかげで斃獣処理場の処理料金が上がっており、自分の牧場の中に穴を
掘って埋めるという、昔ながらの処理(違法です)をしている農家も出てきているらしい。

明日(26日)武部農水大臣が当地を訪問するらしいのですが、「不測の事態」が起きるのを
避けるため、懇談会の会場には厳重な入場制限があるのだとか。
まちがいなく、その場は荒れるでしょうね。


ニューヨーク時代に知り合った友人で、翻訳家の田畑智通くんが、新書を出しました。
『英語でコミュニケーションできてますか』光文社新書。
帯には、こうあります。「ネイティブ・スピーカーは、あなたの英語にカチンときてる」
英語表現や英語常識について教えられるところの多い実用書ですが、
辛口の日米比較文化論とも読めます。おもしろい本です。友人の本なので、この場で広告。


今年も、年賀状を作ることなく、この年の瀬を迎えました。
まったくの不義理はまずい、というところには出さなければならないので、スーパーマーケットで
できあいの年賀状を買ってきた。明日は、仕事の合間に、年賀状書きです。

01/12/25



日産・片山豊氏の復活がうれしい


日本経済新聞12月23日付けの紙面「加齢社会・エンジョイ仕事」という記事に、
日産社員だった片山豊氏が紹介されています。今年92歳。
氏は、知る人ぞ知る自動車業界の有名人。
本田宗一郎に続いて日本人としては二番目にアメリカの「自動車の殿堂」入りした人物です。

日産の宣伝部員当時、日本モーターショーを始めた人物であり、アメリカ進出にあたっては、
販売の第一線に立って、やがてアメリカ日産の社長となりました。
アメリカ市場での日産の基礎を築いた人と言ってもいいのですが、
個性が強すぎ、日産本社には嫌われた。ハルバースタムのルポ『覇者の驕り』によれば、
日産本社は一時、片山氏に業務上横領の疑いをかけていたとか。
77年に、取締役にはならないまま、解任されています。
日産の社史には、片山氏の名前はまったく登場しません。完全に社史からも抹殺された。
片山氏が「自動車の殿堂」で顕彰されていることすら、日産はいっさい語ってきませんでした。

この人物を、カルロス・ゴーンが、日産の顔として復活させました。
この一年ほど、日産の宣伝や広告に片山氏がよく登場するようになっています。
日経の記事によれば、片山氏はいま、日産の子会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの名誉社員となっているとか。
このような人物をきちんと処遇している、というだけで、わたしはカルロス・ゴーンを支持するな。


昨日は、日没直後、西の空に赤い光の柱が立ちました。寒気のせいで大気の屈折率が
変化したのでしょう。四角い太陽が見えるときの原理と同じだと思いますが、
なかなか見ることのできない日没風景。写真も写したのだけど、うまく撮れているだろうか。

01/12/24  おっと、きょうはクリスマス・イブか。



 

ごく簡単なことの調べがつかない

と、上記のタイトルで、ある簡単な事柄の確認ができない苦労について書いたのですが、
すぐに知り合いから、これについて調べられるサイトを教えられました。
簡単すぎてあまり恥ずかしいことなので、全文削除します。


『民族−司馬遼太郎の誤解』というエッセイ
講談社のPR誌『本』1月号に、関廣野氏(「廣」には、「日」偏がつきますが、
ワープロ辞書にない文字です)が、
『民族−司馬遼太郎の誤解』とするエッセイを書いています。
これが興味深い。いわゆる司馬史観についてのわたしの疑問を、明快に言葉にしてくれていました。

そのエッセイの最後の四行は、こういうものです。
「だから開国当時の日本には植民地化されて独立を失う危険があったという司馬は、
事態をまったくさかしまに理解していることになる。無意識にではあるが、彼は尊皇攘夷という
古い歌を歌っている。痛ましいことに、それは彼があれほど嫌悪した皇軍を支えた思想なのである」

01/12/22



年末恒例、この国の未来予測記事

年末のこの時期になると、経済誌などには来年度の景気予測記事が特集となりますが、
さすが今年の記事の論調は深刻です。すでに日本は国家としての衰退期に入った、
というのはおおよその共通認識のようですし、より悲観的なエコノミストは、
2015年までには、と、はっきり時間を区切って、日本の完全な没落を予測しています。

5、6年前でしょうか、ピーター・タスカの書いた未来予測でも、最悪のシナリオは、
2015年に日本は中国の属国となっている、というものでした。
経済指標だけの予測でも、アメリカCIAは、2015年に中国は経済力で日本を抜くとしています。
中国に抜かれるのは一向にかまわないのですが、
そのときはたぶん日本経済はソ連邦末期状態、年金制度も完全に破綻しているはずですから、
わたしの老後は相当に悲惨なものになっていることでしょう(悲観的な予測の場合、
日本の政治家にはその事態を避ける意志も能力もない、というのが、
変えようのない大前提となっています)。

でも、これだけの予測があるにもかかわらず、いまだ土建立国路線を捨てず、
なお国債を乱発しようとしているひとたちがいる。
この期に及んでの国債の乱発は、大インフレ、つまり国民の資産の瞬間蒸発、
という日の到来を早めるだけでしょう。
あのひとたちの頭の中では、日本の未来予測はどういうことになっているのだろう。
「北海道の高速道路にはほんとに熊のほうが多いのか」と
馬鹿馬鹿しいことを論じてる場合ではないでしょうに。

おっと、つい時事的な話題。
年末とお正月だけは、いやおうなく真面目に明日のことを考えてしまいますので。


文藝春秋『本の話』1月号で、姫野カオルコさんと坂東真砂子さんが対談しています。
ふたりとも、親指シフト・ユーザーでした。姫野さんは「親指シフト・キーボードを普及させる会」にも、
名を連ねていますが、坂東さんもユーザーだったとは知らなかった。

姫野「私もうまく話せないので。だから、書く道具も親指シフトのワープロです。親指シフトだと、
思ったことが脳からそのまま指に出てきてくれるので助かります」
坂東「わたしも親指シフトです。あれってやっぱり関係がありますね。しゃべれるひとは
ローマ字変換でいいと思うけど、わたしはローマ字変換ではだめなんです」

01/12/20



マイナス15度、道路は完全にアイスバーン

昨夜は寒かった。マイナス15度くらいまで下がったでしょうか。午後7時の時点で、
マイナス9度だった。
街までの道は、約20キロの距離が全面、完全にアイスバーンになったままです。。
ちょっとアクセルをふかしても、きつめにブレーキを踏んでも、車はずるっと滑る。
怖くて、街まで走るときは、4速で40キロ以下。
ガソリンスタンドでは、「スパイクをはいてるひともいます。緊急避難です」と言われた。
冬になる前、スーパーマーケットの催事場にスパイクタイヤが並んでいた理由が
わかりました。条例で禁止されたとはいえ、この道を走って仕事をしなければならないひとは、
使わざるを得ないでしょう。


アフガニスタン情勢に関して、アメリカ政府、軍当局による猛烈なプロパガンダ・キャンペーンが
おこなわれていますが、指摘するのも馬鹿馬鹿しいようなデマまで、まことしやかに日本の
メディアが取り上げています。たとえばオマル師の「豪邸」なるものの情報がそのひとつ。
でもわたしは、最初にコメント抜きの映像を見たときも、「豪邸」とは感じませんでした。
権力掌握の後に建てた建物であるはずもなく、何かべつの施設の転用です。
広いことは広いのでしょうが、むしろ殺風景だった。

その後、「牛小屋にまでエアコンがついていた」
「500人の召使を使っていた」といった情報が、現地アフガニスタン人の怒りの声などまじえて
紹介されています。タリバンから人心を離反させるための情報操作。

でも、牛小屋にエアコンなど、断言するけれども、ありえない。
このような言葉にできる事実が何かあったのだとしたも、想像できることは、
せいぜい、牛を飼う建物に換気扇がついていた、ということでしょう。
またその「豪邸」に500人の人間の住んだ形跡があったのだとしたら、
そこは何かの研修施設ではないのかと見るほうが自然です。
べつにタリバンやオマル師をかばうつもりはまったくないのですが。

01/12/19



年末進行、出版社もたぶんいまは地獄


年末進行でいくぶん前倒しのスケジュール。きょうは取りまぜ五本のゲラを送りました。
原稿も、年内に、あとなんとか二誌四本分は送っておきたい。
今週から忘年会の誘いも増えてきて、スケジュール管理がむずかしくなります。


角川春樹社長、医療刑務所に収監、のニュース。
多少は健康も回復した、とみてよいのでしょうね。
約束の書き下ろしは、赤旗の連載が終わったところから、執筆再開。


きょうは気温も少し上がり、風も収まったので、ほぼ一週間ぶりに馬小屋の掃除。
増築して面積が倍になったので、一週間ためると、重労働でした。三十分かかって馬糞と
汚れた敷料を取り除き、新しい敷料をたっぷりと床に散らす。汗だくでした。いい運動と
思うことにしましょう。

01/12/17



とくに意味のない『私の隠し玉』不参加

「このミステリーがすごい!」が本屋に並ぶ季節になってしまいました。
例年、「私の隠し玉」アンケートには参加して、翌年の予告をやっていたのですが、
今年は不参加。何か意味があるのかという問い合わせがあったので答えますが、
単に回答用紙を紛失しただけです。とくに意味はありません。
郵便物が東京と北海道と二カ所に送られてくるので、わたしの手元にきたときは、
もう手遅れという用件もないではないのです。
今度の場合は、配達先が複数ということによる混乱、プラス、わたしのポカでした。
やっと一冊だけは、「隠しっぱなし」から解放されたので、参加していれば、
多少目新しいことも書けたはずなのですが。

「今年のベストスリー」といった企画に参加しないのは、こういった企画が結果として本の
寿命を縮めている、と考えるようになったからです。ただし自分は参加しないだけで、
非難するつもりはありません(「このミス」を毎年買っているのですから)。
また、もっと長い時間で見るアンケートでしたら、今後も参加することはあるでしょう。


ところで、ベストスリーからの連想。先日の榎本武揚についての講演で、
わたしは『武揚伝』執筆の意図をつぎのように話しました。
「榎本武揚を、日本人の好きな歴史上の人物のベストテンに入れたいのだ」と。
ちなみに、NHK『堂々日本史』のアンケート調査では、武揚は第18位。幕末の人物に限ると、
どうにかベストテン入りできる、というところでした。でも、いずれ明治維新についての歴史認識も
変って、武揚も堂々のベストテン入りを果たす日がくることでしょう。
あと10年か20年ぐらいの時間は必要でしょうが。

01/12/15



中島三郎助、神奈川新聞はすでに本を出していた


知り合いの編集者が、12日付け神奈川新聞の広告をファックスしてくれました。
『浦賀与力・中島三郎助の生涯』というブックレットを、神奈川新聞が刊行しているのです。
旧刊なのかもしれませんが、だとしても、『武揚伝』を書いているあいだは、
これは目につきませんでした。ブックレット、という表現ですし、600円という値段なので、
そう大部のものではないでしょう。
著者は山本詔一というかた。存知あげませんが、地元の研究家でしょうか。

じつは、中島三郎助の連載企画は、神奈川新聞と交渉を進めているものです。
でも神奈川新聞がこのような本を出していたとは。
地元ですから、当然といえば当然、と考えるべきかもしれませんが。
さて、連載企画の行方はどうなるだろう。


12日の日高氏との対談のゲラがもう送られてきました。さすがプロの手にかかると、
話はかみあって、発言量も同程度に思えるような原稿になっています。
日高さんが大阪出身で仕事の本拠地は東京、ということもあって、わたしは無意識のうちに
迎え撃つ北海道代表という立場で発言していましたね。
読売新聞北海道版のお正月号掲載です。

01/12/14



札幌で日高晤郎氏と対談


昨日、大雪の札幌へ出かけ、日高晤郎氏と対談してきました。読売新聞お正月版の企画。
日高氏は、STVラジオで長年、長時間ディスクジョッキーをつとめているかたですから、
とにかく話が流暢。訥弁の物書きは、なかなかリズムを合わせることができません。
対談として成立したのだろうか、ちょっと心配。

北海道のメディアの、とくにお正月企画では定番ですが、『北海道発の文化の可能性』とか、
『北海道は文化の発信地たりうるか』というテーマがあります。
読売新聞が昨日の対談につけたテーマも、『北の表現者』というもの。
「北海道からは優れた表現者が輩出している」「北海道は文化育てる土地である」
といった意味合いを含めてのテーマだと思います。

でも、表現者が「地元の」「北海道出身の」と、周辺のひとたちに語られるのはよいとしても、
そのひとたちの表現活動・創作活動に過剰に風土性を読み取るのは、そろそろよしても
よいのではないかという気がしています。表現者のうちのある者は風土にこだわっている、
というだけであって、北海道出身のクリエーターやアーチストすべてをひっくるめて
論じることはできません。

また、こういうことがテーマになるのも、北海道だけのことのような気がする。
よその土地でも、そうなのだろうか。
これについて語ると長くなりそうな気がします。いずれ「ひとりごと」のほうに書きましょう。


今朝は寝過ごして、ホテルで朝のコーヒーを飲むこともなく新千歳空港へ。
大雪で1500人が泊り込んだ空港ビルには、その余波がまだ残っていました。
広げた毛布の上で腰をおろしているひとがいたし、空席待ちのアナウンスもひっきりなし。
そんな中で、コーヒーを飲もうとコーヒーショップを探したのですが、
スターバックスかこれと同じレベルの店がない。

いままで、千歳空港でコーヒーを飲もうと思ったことがないので気がつきませんでしたが、
ないと気づいてみると、いまやスターバックス(級)のコーヒーショップは、
国際空港のインフラのひとつではないかという気がします。
経済学者の山口二郎氏によれば、新千歳空港は世界最低の空港だそうですが
たしかになあ。カニやら燻製やらを売る土産物屋はアメ横並の密集度で並んでいるし、
ラーメン屋は何軒も入っているのに、きちんとしたコーヒーショップがない。
けっきょくコーヒーを飲むのは断念しました。


買った本の話題。
先日、目録で買った金子光晴の詩集『人間の悲劇』の中に、金子光晴の署名のある
鉛筆書きの生原稿がはさまっていました。『かっこう』と題された詩で、原稿の隅には、
行数とページ数を計算したかのような数字の書き込みもある。
ということは、この詩集は金子光晴の書庫から出てきた本、ということになりますか。
昭和27年、創元社刊の初版本です。蔵書印、蔵書票等はなし。

金子光晴の全集を持っているわけではないので、『かっこう」という詩があるのかどうかわかりません。
もしなければ、これは未発表原稿ですね。

01/12/13



意識すると資料は目の前に現れてくる


神保町の古書店で、歴史書・社会科学書専門の南海堂というところがあります。
先日ここから届いた目録に、『浦賀奉行史』という研究書が掲載されていました。
中島三郎助を書くとき、これは役に立ちそうです。あることも知らなかった本ですが、
書く準備をはじめると、資料は必ず目の前にすっと現れてくるような気がする。
意識のアンテナがそちらに向く、ということなのでしょうね。一日迷って、注文。
迷ったのは、ちょっと高価だからなのですが(デスクトップPCが買える値段)、
これは「欲しい」ものではなく「必要」なものです。B5ノートPCを我慢することにしました。


もうひとつ『マーシャル・ロー』の話題。
911事件について、どこも犯行声明を出さず、要求も明らかにしていない、ということが
不可解な事実として報道されていました。でも『マーシャル・ロー』は、
これについても、ひとつ解釈を出している。相手が誰で、要求が何か、アメリカ政府は
とうに承知だ、ということです。アメリカは国是として「テロリストとは交渉しない。要求には
応えない」として、この原則をこれまで貫いてきました。
つまり、相手かたにとっても、「要求してしまったら、絶対にかなわない」わけです。
望みを貫こうと考えたら、いっさい要求すべきではない。だから、映画中のテロに
ついては、どこも犯行声明を出さず、何も要求しなかった。

この解釈で考えると、現実の世界でも何か暗黙の要求があったのかもしれません。

ついでにまた、キューバ危機のことを連想します。
キューバ危機回避の表向きの合意には、トルコに配備されたミサイルの撤去については、
なにひとつ触れられていなかった。でも後になって、それが交渉の最大の
焦点だったことが明らかになった。
今回に関しては、アメリカ政府は裏交渉すら拒んだように見えますが、まだ真相は
わかりません。

01/12/11



映画『マーシャル・ロー』のおそるべき予見性


デンゼル・ワシントン主演の映画『マーシャル・ロー』(原題は、The Siege 包囲攻撃)を
ビデオを借りてきて観ました。WOWOWで放映予定だったものが、911の事件のために、
放映延期となったもの。いやはや、すごい。これは予見の映画なんてものではありません。
現実をずばり言い当ててしまった映画です。
ビンラディン(以外ではありえない人物)の拉致を発端として、ニューヨークが連続テロ攻撃に
さらされるというストーリーですが、これを観ると、アメリカ人の一般的な深層意識に、
いつかこうなるという確信にも近い不安があったとしか思えない。

この作品中で提示される情報の多くは、911事件のあとのわたしたちにも、
後知恵のように伝えられたものばかりです。でも、日本には伝えられなかったとはいえ、
シナリオライターが使える程度には、どれもよく知られた事実だったのでしょう。

しかしこの作品のテーマは、「アメリカ対テロ、の戦い」、ではありません。
「アメリカ憲法と建国の理念、対、テロ対策に名を借りてこれを踏みにじるもの、の戦い」です。
ブルックリンに戒厳令が敷かれてアラブ人(アラブ系市民)がかたっぱしから逮捕されるのですが、
この様子は明らかに『シンドラーのリスト』ユダヤ人狩り出しシーンの引用ですし、
スタジアムにアラブ人が集められる場面は、チリのクーデターを連想させる。
「これは戦争だ」として戒厳司令官となるブルース・ウィリス演じる将軍は、
イラン・コントラ事件のノース中佐のイメージ(判断力に欠けた軍人)で、
さらに『アルジェの戦い』の空挺部隊長が投影されている。
また、アラブ系市民の子供たちが、戒厳軍の装甲車にガラス瓶を投げつける場面は、
「パレスチナへの想像力」をアメリカ市民に求めているように思えます。

いずれにせよ、映画が問いかけるのは、600人の死者(映画中の犠牲者総数)が出たからと
いって、アメリカ合衆国は憲法の理念を捨ててもよいのか、法を逸脱した方法に拠ってでも、
テロと戦うべきか、という点です。映画の製作者たちの答ははっきりしている。ノー、です。
そのメッセージを、ほかでもないデンゼル・ワシントンが口にするのですから、じつに説得力があります。

それにしても、現実に起こったことの規模は、映画製作者たちの想像力をも超えていた。
『パールハーバー』同様、今後はずっと、作品の完成度とはべつの部分で
語られることになる映画でしょう。

01/12/10



『疾駆する夢』いよいよ最終章

週刊ポスト連載の『疾駆する夢』、とうとう112回を超えました。あと10回ほどで終わります。
このところ書いていたのは、80年前後の日米自動車摩擦と、対米進出問題。
この章も終わりました。つぎはいよいよ最終章、『バブルの時代とクーデター』に入ります。
バブルの最中、主人公は銀行派遣の役員によって会社を追われますが、しかし。という展開。
(このストーリーについては、プロローグの中ですでに明らかにしていることです)。
いま書いていた章は、金融の問題もからんできたので、わりあい難渋しました。
専門家に原稿チェックをお願いしましたが、けっきょく、深入りはせずにすませた。
逃げ、でしょうか。

スティーブン・キング『小説作法』には、キングが子供時代、ガリ版刷りで本を作ったという
エピソードが出てきます。その部分を読んでいて突然思い出しました。数日前に書いた
ノートPCのこととも関連する話ですが、わたしはいっとき、ガリ切り(筆耕ですね)のために
ショルダーバッグの中に自分専用のヤスリ(重い。2キロはある)と鉄筆を入れて
持ち歩いていたことがあった。いつでもどこでも言いたいことを文字にする
(印刷する、発表する)、という欲求は、早くからあったようです。
つまりB5ノートPCが欲しいという思いは、
決して一過性の衝動ではない、ということになりますか。
ThinkPad s30などお使いのかた、製品評価などお知らせください。

01/12/9



スティーブン・キングの嘘

いましがたスティーブン・キングの『小説作法』を読み出しました。
こんな言葉が記されています。
「これまで私はインタビューのたびに、クリスマスと、独立記念日、それに誕生日を
除いては、毎日、欠かさず仕事をすると言ってきた。真っ赤な嘘である」
ほんとうはこうだそうです。
「ありていは、作品に取りかかっている間は毎日書くというだけのことである」

ときどきキングの「嘘」のほうの言葉を思い出して、自分の怠惰を恥じることも
あったのですが、少しほっとする。もっとも、これに安堵していないで、むしろ
わたしはキングの理想とする生活態度を自分のものにすべきかもしれないのですが。

「よく読み、よく書け」と、キングは小説家の心構えを説きます。
キング自身は遅読だそうですが、それでも年間70から80冊の小説を読むそうです。
わたしはいま、小説はたぶん年間40冊も読んでいません。1週間に1冊読むか読まないか。
わたしの読書はいまもっぱら、ノンフィクションに偏っています。資料を読む、という時間もかなりの
部分を占めますが、これはたぶん、読書、とは言わないでしょうね。

未読の小説がどんどんたまってゆくので、もしかしたら東京の生活のほうが
読書できたのではないかと考えたりします。地下鉄に乗っている時間がけっこうありますから。
ここで暮らし始める前は、田舎のコテージ暮らしならさぞかし読書できるだろうと期待したものですが。

どうであれ、これはやはり怠惰を環境のせいにしているな。

環境について、キングのもうひとつ、含蓄のある言葉。
「作家の仕事場は質素で構わない。というより、むしろ質素なほうがいい。ただ一つ、
必要なのはドアを閉じて外部と隔絶することだ」

映画版『ダークハーフ』の作家の仕事場が思い浮かびます。四方の壁はすべて本棚となっており
窓もない。中に入ってしまうと、ドアさえ消えてしまった。あれは、キングの監修によって
作られたセットなのではないでしょうか。

そうだ、わたしがこの地に仕事場を持ったのは、ついつい開け放したくなるドアを、
閉じるためだった。
表に「猛犬注意」の看板をかけ、執筆にはスタンドアローンのPCを使う、ということを
真剣に考えてもいいかもしれません。

01/12/8



12月8日を前に『パールハーバー』を観る


明日12月8日は、真珠湾攻撃のあった日です。現地時間では、12月7日でしたが。
これを前にビデオショップに『パールハーバー』が入ってきたので、早速借りて観ました。
この作品、たしか今年の7月公開だったと思いますが、9月11日の事件以降は、
まったく違う意味を持ってしまった作品だと思います。

9月11日以前であれば、わたしはこの映画の感想をきっとこのように書いたでしょう。
「CGによる真珠湾攻撃シーンは、『トラ・トラ・トラ』を上回る迫力。
ただし、人間ドラマの部分は50年代のハリウッド・メロドラマを思わせる。
またドゥリットル東京空襲のシークエンスは不要。あれがあるために、全体の印象は
逆にチャチで散漫なものになった。この映画は、真珠湾攻撃をクライマックスとして、
すべての人間ドラマもこの日に解決するよう、脚本を練るべきであった。長すぎる」

でも、9月11日を体験した身で見ると、これはアメリカ政府にとって、
じつに時機を得た戦争プロパガンダ映画なっている、と思えます。
卑劣なだまし撃ち攻撃に対する、報復爆撃の正当性を高らかに謳う映画。
ルーズベルトの演説の場面など、アメリカ人がいま観返せば、
涙が出てくるのではないでしょうか。作者たちの意図を超えて、『パールハーバー』は、
妙な予見性をもった作品となってしまっています。
9月11日の事件について、アメリカのメディアが口を揃えて「真珠湾」と言いましたが、
直前に公開されていたこの映画の印象が強かったせいもあるのではないでしょうか。

01/12/7



中標津で榎本武揚についての講演会


昨日(12月5日)、中標津の文化会館で、『榎本武揚と蝦夷共和国』と題した講演会。
地元の読書サークルの主催です。いまだ語りたいことが山ほどあるテーマなので
ふたつ返事で引き受けました。1時間半の予定のところを、気がついたら2時間も話していた。
終わってから、言い足りなかったことや構成のまずさに気づくのはいつもの通りですが、
昨日は、このサイトの『武揚伝ノート』の部分をプリントアウトして参考資料として配ったので、
メッセージがまったく届かなかったということはないでしょう。

ライブの表現形式ですので、活字では難かしいことも語ることができます。
孝明天皇の突然死の真相についての話は、やはり昨日のような機会だったからこそ、
できたことでした。


じつは、このPC、さきほど(夜9時40分)まで、また48時間不調でした。
メールを読むこともできなかった。返信がない、と不審に思われているみなさま、
明日の朝、書きます。お待ちください。

01/12/06



怒りっぽいのは更年期のせいか


知人から、このところ少し怒りっぽくなっていないかと指摘がありました。
更年期障害のようだと。更年期障害というのは、最近は男性にもあるとわかってきたらしい。
怒りっぽいのは以前からですが、もしかしたらたしかに、少し沸点が低くなっているかもしれない。
更年期ですか。


週末は仕事場を離れておりましたが、携帯電話を忘れて、やや焦りました。
ほとんど使っていないにもかかわらず、やはり精神的にはこのテクノロジーには
かなり依存的になっていたようです。とくに緊急時のことを考えると、
持ち歩いているのとないのでは、安心感がまるでちがう。
たとえ使わなくても、もう手放せませんね。仕事の用件ばかりではなく、
この季節、当地は交通事故や雪道で立ち往生という事態の心配もありますから。

またこのところ、短期の旅行に出るときも、やはりノートブック型PCの必要をつくづく感じます。
わたしの場合は完全に、持ち歩いて移動先で使う、という使いかたですから、
オールインワンのA4ノートではなく、B5サブノート・タイプのもので十分なのですが。
せっかくコンパクト親指シフト・キーボードを持っているのだし、
B5サブノートとこのキーボードを持ち歩く、という使いかたかたができないかと考えています。
合わせて2s少々だと思います。500ミリのペットボトル四本分。それでもけっこう重いか。

この使いかたにはたして意味があるか、合理的かどうかとも考えます。
まずThinkPadあたりのの中古を手に入れて試してみるべきでしょうか。

01/12/04



満月、積雪、酒とストーブの火


昨夜は満月でした。しかも地上は積もったばかりの雪で一面白く覆われている。
夜でもかなり明るい。放牧地の雪の上を雲の影が走り、その影に追われるように
馬たちが駆けています。雪の上だから音も立てずに。ちょっとふしぎな光景でした。
そんな様子を窓の外に見ながら薪ストーブに火を入れ、ワイン。
ほんとうは週末ということもあって、町で友人たちと食事をとも思っていたのですが
道路のことを考えると、外出はしないほうがいいという判断。これは正解でしたね。
昨夜は、にぎやかにやるよりも、静かに過ごすべき夜でした。


ディスク・ジョッキーの日高吾郎さんと対談をすることになりそうです。
日高さんがラジオ番組の中で『武揚伝』を取り上げていたと、
掲示板のほうにも書き込みがありました。当然初対面なのですが、わたしはあのかたが、
オーストラリアの馬具ブランド、乗馬ファッション・ブランドのイメージキャラクターであることが
気になっています。馬に乗るひとなのだろうか。だったらきっと、そっちの方面についても、
話題が広がることでしょう。


当地の知り合いから、近所(と言っても30キロぐらい離れたところ)に、
おもしろい離農農家跡がある、と教えられたので、先日行ってみました。
母屋も牛舎ももう崩壊がはじまっていますが、ブロック造りのサイロだけは健在。
スリムなタワー型ではなく、直径が8m前後と見える、どっしりとした低い型。
南ヨーロッパの風車小屋のような形のサイロです。
改装すれば、いい書庫になりそうでした。

本の塔を持つ(あるいは、その中に住む)というのは、本好きの夢ではないでしょうか。
じっさいこの仕事場を建てるとき、まず一生懸命探したのは、
サイロが残っている離農農家跡でした。
でも、そのときは残念ながら見つからなかったのです。
いまになってもこれを見てしまっても、歯ぎしりするだけなのですが。

01/12/1



このウィルス被害は、最大級の拡がりでは?


こんどのBADTRANS Bというウィルス、わたしの周囲でも、
これまでにないくらいの規模で、被害が広がっています。
わたしの入っているあるメーリング・リスト・グループも、ほぼ壊滅状態。
わたしはネットスケープ・ユーザーなので、被害を免れたようです。

もしわたしがIEを使っていたとして、これが感染した場合の対策は、わたしには
何が何やらわからないものです。専門家に復旧を頼むしかないでしょう。
この問題について開設されているある掲示板では、
ビギナーの質問にうんざりしたシスオペが、「PCを勉強しなさい。それしか手はない」と
怒っておりました。「PCはけっして簡単なものじゃない」と。
知人・友人たちのPCが復旧するまで、しばらくメールは減ることでしょう。


いま、当地は雪が降っています。初雪はすでに降りましたが、きょうは今シーズン最初の
積雪ということになるでしょう。周囲の牧草地はもう真っ白です。
前にも書いたでしょうか。じつは、「雪に降りこめられる」という感覚は、きらいではありません。
なぜか気分は落ち着く。仕事もはかどるような気がします。
もっとも、吹雪の場合はまたちがいますが。


Newsweek日本版の今週号は、ホンダの特集です。
世界中の自動車メーカーが、400万台体制を目指して合従連衡を繰り広げたときも、
生産台数400万台には意味はない、とホンダは独自の道を歩みました。
ところがいまになってみると、むしろ巨大メーカーのほうが苦境にあります。
記事の主旨は、トップメーカーの条件はもはや規模ではない、とするものです。
「ホンダは、GMにはなりたくない」という吉野社長のインタビューも掲載されています。
週刊ポスト『疾駆する夢』のこともあって、興味深く読みました。

業界アナリストのこんな言葉も紹介されています。
「ホンダには、汗まみれになってオートバイを作っている機械おたくのイメージがある。
ホンダ自身もそう思われて本望のようだ」
ほんとに、あの会社はそういうところでした。

01/11/30



金融の世界が苦手だ


たぶん物書きには誰でも、まるで苦手、という分野があります。
サラリーマン経験のない作家の場合は、おおむね組織を描くのが苦手ですし、
堅物の青年時代を送った作家は、男女のあいだの機微を描くのが
下手なはずです(わたしを含め)。
また、わたしの場合、とくに金融の世界が描けない。
かつて東海銀行不正融資事件を追いかけ、ずっと東京地裁の公判を傍聴し続けたことが
あったのですが、この取材をもとにした『バブルな犯罪をめぐるサスペンス小説』の構想は、
原稿用紙300枚書いたところで頓挫しました。どう書いてみても、主人公の金融マンが
広告代理店の社員としか感じられない。あれは、わたしが題材にしてはならない世界でした。

さていま『疾駆する夢』で書いているのは、主人公と金融機関との対立というパート。
ところが、どうも金融の世界が出てくると、その部分だけ、つたない、という印象に
なってしまうのですね。取材や資料調べが血肉化しておらず、言葉が不足して、ぎこちない。
こんなことをこの近況で告白するのは、こういうわけだから勘弁してくれ、
という言い訳でしかないのですが、うんうん唸っています。

きょう、タイトルが文字化けして、本文のないメールが複数届きました。
情報がないけれど、これもウィルスでしょうか。
はて???

ここまで書いたところで、知り合いから緊急の電話。
おかしなメールが殺到しているとのこと。これは大流行ですね。
このウィルスには、名前はついているんでしたっけ。

(追記、11/29
こんなのどかなことを書いているとひんしゅくを買うぞ、というメールあり。
ワーム・バッドトランスBというウィルスだと初めて知りました。24日からいきなり増殖したのですね。
やはりIEのセキュリティ・ホールが狙われたようですが、ネットスケープのわたしも
感染している可能性ありと警告されました。
わたしのアドレスでウィルス・メールを送りつけられたかた、ご一報ください。

もしかすると、しばらくHP更新とメールのやりとりを停止するかもしれません)。

01/11/28




ここにも『プロジェクトX』の影響

文春の新刊『さらば、愛しきマツダ』、ゲラを読み終えました。
注文原稿を書く前に、本の広告にもなるからここに書いてしまいますが、
「文系サラリーマン版の『プロジェクトX』」というおもむきの内容です。
ラストの章の、さらに最後の数行などは、田口トモロヲのナレーションふうに読むと
いいのではないのだろうか。皮肉ではなく、『プロジェクトX『の影響力をいまさらながら
認識しました。日本のサラリーマンはいまや、『プロジェクトX』ふうに自分の職業人生を
語ることが快感になっているのではないか、という気がします。

マツダ車には、じつはちょっとだけ愛着がある。生まれて初めて持った車は、
まだFFになる前のファミリアの、プレステというセダンでした(渋いというよりは、
無難、という選択でしょうか)。ミアータ(ユーノス・ロードスター)に乗っていたこともある。
製品も、会社自体も、きらいではありません。『疾駆する夢』の中にも、
そのイメージはいくらか反映されています。

ただし、マツダで住友銀行がやったことだけは気に入らない。ひとつの優れた自動車メーカーが、
自動車を愛してもいないひとたちによってもてあそばれ、捨てられた悲しいストーリー。
小説家としては、その部分にも好奇心をかきたてられるのですが。

今夜は冷えています。たぶんこの冬いちばんの寒気。ウォーターカップが心配だ。
まだ調整が終わっていないのです。

01/11/27



悩みの通信コスト


今月の電話代・プロバイダー料金は42000円。
ネットスケープにトラブルがあったわりには、使っています。
まちがいなくこれは9月11日の事件のせいでしょう。
この二カ月間、やたらにあちこちのサイトを見まくったり、ジャーナリストのコメントを
探したりしましたから。けっしてアダルトサイトにはまっていたわけでではない(と強く弁明)。
また、新作を書くにあたって、調べ物にもよく使った。新しい言葉や概念については、
百科事典や『現代用語の基礎知識』を開くよりも先にweb上で検索するのが
ふつうになってしまいました。

それにしても、この通信費は痛い。
一刻も早くこの地もブロードバンド対応エリアとなり、常時接続が可能になればいいのですが。
来年1月にはADSLが市街地まではくる、という噂も聞いたのですが、ここはかなり郡部。
ラスト1マイルの、さらにその範囲外です。無理でしょうね。北海道の地方の自治体には、
独自に無線や光ケーブルを導入するなど、ITインフラの整備に積極的なところもありますが、
ここには、どうもそういう問題意識は薄いようです。

ところで、新型ウィルス、わたしのところにも届きました。
whatever.exeという名前の添付ファイル。

わたしが、少数派のネットスケーブを使い続けているのも、このウィルス攻撃対策、という
意味がいちばん大きい。攻撃されたら、手も足も出ません。完全にお手上げ。
だから、WTCビルにはオフィスをかまえない、というレベルの対策をとっているわけです。

今週は、レギュラー以外の仕事としては、
文春の新刊『さらば、愛しきマツダ』の紹介5枚。
文春のPR誌『本の話』次号に載ります。

01/11/26



ウォーターカップという牧場用品があるのですが


冬のあいだ家畜に水をやるための、ウォーターカップという道具があります。
球形の栓を使うことで、凍結させずに水を飲ませることができる。今年も先日から
使いはじめているのですが、水位が下がって、うまくない。放っておくと、寒気が入り込んで、
全体が凍結、機械部分を壊してしまいます。で、きょう微調整にかかったのですが、
これがむずかしい。なかなかぴたりと望む水位で栓が閉まらない。一時間かけてやって、
なんとかなったかなと思ったのだけど、またおかしくなっています。
単純な構造の道具なので、慣れたひとがするとなんなく調整できるのかもしれない。
明日、専門の業者さんに電話してみよう。
馬飼いとしての、きょうの最大の関心事です。

先日、当地の離農農家跡を買いたいと希望する大阪のお医者さんと知り合いました。
このひと、歯科医で歯学博士、そのあと医学部に進学しなおし、いまは
遺伝子科学を学ぶ大学院生。途中アメリカに四年留学して、とあるバイオ技術の特許を取ったとか。
どこに行ってもずっと成績は最優秀で、学費免除の特待生。
こんどは馬を飼うことになるので、獣医学部に入ろうかとも考えている、と言います。
自分の知的能力を無造作にこのように使えるひとがいるのですね。ううむ。

01/11/25



インディアン・サマーが続いている


月曜から、いわゆるインディアン・サマー(小春日和)が続いています。
とくにこの数日は、温暖で、乾燥し、それでいて霞がかっている、という、
言葉の定義どおりの気候。
でも、これももう終わりでしょう。自動車のタイヤ交換の時期をはかってきましたが、
けっきょくきょう、冬タイヤに交換です。たぶん月曜あたりから、いきなり寒気がくるはず。
当地に長期滞在していた神戸の知り合いも、明日車で帰路につくとか。
これは、とてもいいタイミングに思えます。

中央公論新社から『昭南島に蘭ありや』文庫版上下刊行。
きょう、その見本刷りと一緒に、『武揚伝』の二刷り分も届きました。
おそろしくて、まだ直し部分が確かに直っているかどうか、確認していませんが。

「トホホの、ノベンバー」は続いています。
押し寄せてきたトラブルはなんとかひとつひとつ解決しているけれども、
自分がその場にいることの理由がわからないという忙しさが続いている。
行ってみてから、指名にはたいした意味はないか、わたしには無関係の用件だとわかる。
ほんとに深く反省しなくちゃならないけど、わたしはそんなにひとあたりのいい、
腰の軽い男とみられているのだろうか。

01/11/24



見栄を張っていないで、老眼鏡を作ろうか


昨夕、別冊文春の編集部にゲラ直しを40ページ分、時間で言うと30分ほどかけて
ファックス送信したと思ってください。送り終えた直後に電話がかかってきて
「こちらは×××という組合なのだが、あんたはまちがえた番号にファックスしてるよ」
電話番号をもう一度確かめてみろ、と言われたので、名刺を確認すると、
「三」を「五」と読んでおりました。
この数年、老眼の進行は感じていましたが、ついに社会生活上支障をきたすレベルに。
もうこれ以上、見栄を張っているわけにはゆきませんね。早めに老眼鏡を作らねばなりません。
爺むさい話題ですが。


知り合いの町議さんが、二年前に地元で起こった「交通事故」の真相について、
死んだ高校生の母親から依頼を受けて調べ出すことになりました。
事件の概要はこうです。
ある高校生が行方不明となったあと、三日目に死体で発見された。
死体のそばには、盗難届けの出ていたバイクがあって、
少年は盗んだこのバイクを運転中に、路外に飛び出して死んだ、と判断された。

当時の警察は単純な単独交通事故として処理したわけですが、
お母さんは納得がゆかず、地検にも訴えたそうです。
でも、やはり事件性はないということで、地検もそれ以上捜査はしていません。
お母さんはさらに警察に対して、事故の調書の閲覧を求めたのに、
警察は拒んでいるそうです。

具体的なデータを直接見ているわけではないので、真相についての判断はできませんが、
死んだ高校生が深刻ないじめの被害者であったことはわかります。
気の弱い少年だったらしく、高校のワル・グループに子分扱いされていたそうです。
問題の「交通事故」についても、バイク泥棒を強要され、さらにその盗んだバイクを、
ボス格の少年に、自分の家まで運ぶよう命じられたことから「起こった」。

高校の側は、いじめの存在に気づいていながら、事故のあと生徒たちに箝口令をひいたらしい。
町議さんが整理した話を聞くかぎりでは、ほかにも情報隠しをしているように感じられます。
そのせいもあるのでしょうか、警察も事故のとき、死んだ少年をめぐるワル・グループの
関係について、ほとんどなにも知らなかったようです。

当地では、この「事故」があった時期にちょうど前後して、
二件の高校生(ら)によるリンチ殺人事件が起こっています。
一見のどかに見える田園地帯なのに、この土地の少年たちの胸のうちは、
ずいぶんすさんでいるようです。短期間(10カ月)に二件の高校生リンチ殺人、という事実など、
人口比で考えるなら、歌舞伎町以上の重犯罪発生率と言えるのではないでしょうか。

知り合いの町議さんは、道路脇の死体とバイクが、行方不明になってから
三日目にやっと発見されたという不自然さについて、まず実地調査をはじめるそうです。

01/11/23



武揚『理系の目』という視点


昨日(11月21日)、教育テレビの『視点・論点』という番組に、
東京農大の進士五十八学長が出演、農大の創設者である榎本武揚について語りました。
番組のタイトルは『榎本武揚と理系の目』
農大のかたからもご案内のメールをいただいていたものですが、
進士学長が番組中に『武揚伝』をわざわざ取り上げて紹介してくれて、感激でした。

進士学長の話の主旨は、武揚の人格と人生には、父親から受け継いだ理系のDNAと、
武揚自身の、理系の教育を受けた人間としての発想・教養が根底にあるのだ、というものです。
武揚については、これまでは「忠誠心」という言葉をキーワードに語られることが多かったのですが
彼について知ると、「理系のキャラクター」「技術者たるべく受けた教育」という視点からも、
語らずにはいられません。同じ観点から榎本武揚を取り上げた物書きとしてもうれしい。

月曜から、素晴らしい快晴が続いています。日中の気温もけっこう上がっており、
インディアン・サマーと呼んでもいいのかもしれない。
こんな天気では、馬に乗りたくなります。
『ユニット』150枚、ゲラ直しを今日じゅうに終えて、なんとか明日は時間を作ろう。

01/11/22



別冊文春新連載『ユニット』第1回送稿


昨日、リニューアル別冊文春の連載第一回原稿を送りました。150枚。
トラブルへの対応に追われていたにも関わらず、締め切りクリア。
どうだ、と胸張ってワイン一本飲むに値します。
新連載のタイトルは『ユニット』。
北村薫ふうですか? テーマももしかして似ているかもしれません。
コンテンポラリーな社会病理をめぐるサスペンス小説です。
中身で、若干の事実誤認があったようで、早速担当者からメールが入りましたが、
致命的なミスではないので、ゲラ直しのときに修正。

『ユニット』第1回を書いたこの勢いで、懸案のほうにも取りかかれるとよいのですが。

先日から改修・増築にかかっていた馬小屋の工事が終了。
今朝、様子を見にゆくと、中に馬糞の山がいくつもできていました。
とりあえず馬たちも居心地よく使いはじめたようです。もう馬虐待とは言わせない。

01/11/20



榎本武揚再評価の兆しか

本日、東京農大から下のようなメールがきました。私信ではないので、転載します。
榎本武揚再評価の気運が出てきたのかなと考えるのは、まだ早いでしょうか。

突然のメールで失礼いたします。
 私は東京農業大学で学長室に勤務をいたしております××
(伏せ字は佐々木による)と申します。
 先生もご存知のとおり東京農業大学の創設者は榎本武揚先生であります。佐々木先生のご著書「武揚伝」は学長をはじめ、教職員の多くのものが興味深く読ませていただきました。また、学長は学生の皆さんに「武揚伝という小説をぜひ読んでごらんなさい」と機会があるごとに呼びかけているところであります。
 本日は、学長の進士五十八がその榎本武揚先生のことをテーマにテレビに出演いたしますのでお知らせさせていただきます。また、番組中に先生のご著書「武揚伝」のご紹介もさせていただきました。

 放送日:11月21日(水)午後10:45から
 番組名:教育テレビ 
        「視点論点」 −榎本武揚と理系の目−

 以上となっております。
 お忙しいこととは存じますが、ぜひともご覧いただきたくお願い申し上げます。また、ご意見ご感想など頂戴できましたら幸いでございます。
 今後何らかの形でご連絡をさせていただくこともあろうかと思いますがよろしくお願い申し上げます。


追伸:佐々木先生へのご連絡方法がわからず、本日(11/19)午前中に中央公論新社のご担当の方に先生へのご連絡をお願いしてございます。

01/11/19



いけない、冷蔵庫が空だ


この一週間はろくに町に出る時間もなくて、スーパーマーケットに行ったのも、
月曜日が最後(唯一)。今朝は冷蔵庫が空で、食べるものがない状態です。
乾物類は多少ストックしてありますが、しかし朝から乾物という気にはなりません。
朝食はスープだけ、となりました。

どっちみち食料品は、毎度同じものを同じ量だけ買って、数少ないメニューを
ローテーションにして食べているだけです。考えたら、インターネットを使っての生鮮食品の注文、
ということが可能ですね。配達のシステムは、この町のスーパーマーケットでもすでに
ありますので、あとはネットで注文を受けるシステムを作るだけ。
近所の酪農家さんのあいだでは、生協のご近所まとめて注文システムを使っている
ところもありますが、これはけっこう手間がかかるようで、わたしの場合は使いにくい。

じっさい、今週は、通信販売で注文したものが、集中して届いた週でもありました。
紀伊国屋から資料、アマゾン・コムからやはり資料と、クリスマス・カード。
ランズ・エンドとエディ・バウワーから、冬物衣料。神保町・倉木コーヒー店からコーヒー豆。
今週は届いていないけれど、馬のためのさまざまな道具や消耗品も、
ほとんどニュージーランドかアメリカから買っています。

スーパーマーケットからも都会からも離れて暮らしている身には、
この流通システムが生活の支えですね。ヤマトの宅急便も、いまや日本にはなくてはならない
インフラのひとつと言えるでしょうか。

さて、駐車場が混まないうちに、買い物に行くとしよう。

01/11/17



トラブル続きの11月、『トホホな、ノベンバー』


「馬の虐待抗議」にはじまり、ネットスケープの不調やらなにやら、
今月はトラブル続きでした。そのトラブルにもめげず、別冊文春の原稿を書き進めています。
メール送稿ができるようになったので、締め切りぎりぎりまで書いていられるのがありがたい。
あとは、このPCがそれまで、クラッシュしないことを祈るだけです。

10月31日『スウィート・ノベンバー』について、情報を書き足しました。

01/11/16



3年先には何を書きたくなっているだろう


昨日は、根室市立図書館で講演。
こちらの側から言うと、『武揚伝』のセールス・プロモーションでしょうか。

深夜、毎日新聞根室支局の本間さんのお宅で、自家製の果実酒をいろいろごちそうに
なりました。本間さんのお宅は支局のオフィスを兼ねており、
わたしの仕事場が整頓されていると思えるくらいに、本と紙があふれています。
キッチンの壁も一面本棚、トイレにも、新聞の束と本の山、それにメモ用紙と筆記用具がありました。
キッチンは暗室としても使われるのでしょう、何十本ものネガがフックにぶら下がっている。
なるほどジャーナリストの部屋でした。わたしにも、居心地がよかった。

新潮社・地方紙連載の、築城家の物語、どうもうまく連載の枠が取れません。
3年先、2004年の連載になってしまうと、これまでの経験から、そのときにはまたべつの
話を書きたくなっている可能性があります。いま主題を決めてしまうのは怖い。
ちょっとこれは悩みです。

01/11/15



ビル・ゲイツとGMのジョークとはどんなものだと問い合わせ

それって知らない、というメールがあったので、リンクさせてもらっている田中博さんの
サイトからコピーします。広く流布しているジョークのようなので、
著作権は発生していないと思います

マイクロソフト VS GM(ゼネラルモータース)

ビルゲイツ談
「もしGMがコンピュータ業界のような激しい技術競争をしていたら、今頃車の値段は1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン1000マイルになっていたで しょう」

これに対しGM側はコメントを発表した。
「もしGMにマイクロソフトの技術力があれば、我が社の車の性能は以下のようになっているでしょう。」

1 特に理由もなく2日に1回は動かなくなる。
2 ユーザーは、道路のラインが新しく引き直される度に新しい車を買わなければならない。
3 走行中、ときどき動かなくなることがあるが、これは当然のことで、再起動すれば引き続き運転することができる。
4 何か運転操作を行うと、これが原因でエンストし、再スタートすらできなくなり、結果、エンジン設定を再インストールしなければならない。
5 車に乗ることができるのは1名限りで、2人目からはエンジンの価格と同じ お金を払ってシートを購入しなければ乗れない。また、このシートを他人の車で使うと罰せられる。
6 オイル・水温・ダイナモ系などの警告灯は「一般保護違反」という警告灯1つになる。
7 エアバックが動作するときは、「本当に開いてよろしいですか?」という確認がある。
8 ユーザーのニーズに関係なく高価なオプションの購入を強制され、このオプションを拒否すると車の性能は50%以上も悪化する。そして、このことでGMは司法省に提訴される。
9 ニューモデルが出るたびに運転操作を覚えなおす必要がある。便利と称して以前の車とは全く運転操作が異なる仕様を開発するから。
10 GM側に原因があった故障でも、回収修理をする必要がなく、この情報を知らないユーザーは、そのまま故障車を運転することになり、これが原因で起きた事故でも、なんら責任を問われない。
11 故障受付の電話は、一日中話し中で、購入後一定期間が過ぎると、助言すら有料になる。
13 エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押す。


中さんのサイトを読むと、IE6を使っていても、たまったメールの量があるところまでくると、
すべてデータが消えるらしい。わたしのネットスケープのトラブルも、結果としてそれと同じですね。

01/11/14



『中島三郎助』連載となるか


角川書店が、『中島三郎助』を連載できないか、某地方紙と交渉してくれています。
きょう、その途中経過報告あり。来年夏から連載をはじめるかもしれません。

これについては、わたし自身の構想も少し広がり、中島三郎助を主人公にするとしても、
タイトルは『ペルリ』か『黒船』としたい、と考えるようになっています。
ペリー来航という日本史上の大事件の全体を、中島三郎助という男の目を通して
描く、という構想です。交渉中のことですので、これ以上は書きませんが、
この構想には、ちょっと乗っています。


札幌に『サッポロ堂書店』という古本屋さんがあります。わたしはこの古本屋さんには
ずいぶんお世話になっており、『武揚伝』のための資料のかなりの部分も
このお店を通じて集めたのでした。
この古本屋さんから、昨日電話。「古典籍大入札会」(古文書のオークションですね)の目録で、
おもしろいものを見つけたとのこと。わたしが買っても買わなくてもいいけど、札を入れるから
というものでした。きょう、その目録も届いた。
見ると、サッポロ堂書店さんが札を入れようとしているのは、
『蝦夷函館遊撃隊士留書』というもので、全27冊。
写真で見ると、すべて肉筆の一次資料です。

遊撃隊士だった男の覚書など、欲しいことは欲しいけど、もう資料としては使わない。
やはりこれは、研究機関とか、専門家のもとにゆくべきでしょうね。
『武揚伝』を書いたときも、荒井郁之助のご子孫からお借りした武揚自筆の書簡などは、
じつは毛筆書体を読み慣れたひとに解読してもらって使ったのでした。
そんなわたしのところにきては、資料としては死にます。
価格も、そうとう高いものでしょうし。


ネットスケープ6.2の問題、このホームページを見て、サービスマンが駆けつけてきました。
けっきょく6.2はきっぱり削除です。きょうやりなおしてなんとか4.7環境復活、
と一回は書いたのだけど、サービスマンがいたときは、うまく移せたと喜んだ
過去のメールのフォルダーが、いままた消えてしまった。
アドレス帳も回復できない。となると、わたしがDIONに電話して、応急措置した
段階にもどっただけです。あのフォルダーは、いつ、何がきっかけで、どこに消えたのだろう?
ああ、悪夢の無限ループ。

01/11/13夕刊



飽きた話題でしょうが、ネットスケーブ6.2のトラブル


先に、ニューヨーク在住の友人、松本ちあきさんからきたサイトの案内の転記。
彼女の知り合いの報道カメラマンが撮った、9月11日の事件の写真がアップされています。
こちらへ。


さて、ネットスケープ6.2のトラブルとして、つぎのようなことに気づきます。

1、わたし自身のサイトが、作った通りに表示されない。文字欠け。表の枠が消えている。
ほかのかたには見えているようなのですが、知り合いのサイトも同じように表示される。
そのひとも、ホームページビルダーで作っているとわかっているのですが、
関係があるのだろうか。

2、メール添付のファイルが開けない。

3、画像が開けない。マイドキュメントに落とした画像も、ブリーフケースの画像も、
開こうとすると、ネットスケープの起動画面になる。

4、メールの文字入力がひっかかる。親指シフトの打鍵速度で打つと、入力したはずの
文字が片っ端から消える。ゆっくり打つと打てる。これは、メモリーを増やすことで解決するか?

5、やはりメールソフトで、打ったはずの文字を送ろうとしてカーソルを動かすと、
部分的に文字が消える。消えたあたりをクリックしてやると、現れる。
この作業を繰り返して文字をすべて表示させてからでないと、送信できない。

4.7とは使い勝手がずいぶん違っており、とくに2、3などは何かの設定次第なのだろうか、
とも考えるのですが、おわかりになるかた、メールをください。
メモリー増設の際、同じサービスマンがきてくれるので、全部再チェックしてもらうつもりですが。

ビル・ゲイツとGMのやりとり、というジョークを思い出します。
PC技術は、その革新の速度はむちゃくちゃに早かったけれども、自動車技術の安定性には
逆立ちしてもかなわない、という意味のもの。たしかに自動車の故障では、
こんなに腹が立つこともないのですが。

01/11/13



『タイタス』すごいシェイクスピア


昨夜、なんとなくテレビをザッピングしていて、『タイタス』という映画にぶつかりました。
すでに始まって30分たっていましたが、そこから観ても目が離せない。
そのまま深夜零時45分まで観続けてしまった。
シェイクスピア『タイタス・アンドロニカス』の映画化とのことですが、わたしは
この作品を知らなかった。古代ローマが舞台の、錯綜する復讐の物語です。
演出が、ミュージカル『ライオン・キング』の演出家ジュリー・ティモアというひとで、
近未来の話にも見えるし、ときに夢幻的。
セットにはイタリアの近代建築を多く使い、ファッションは三十年代ふうが中心。
じつに大胆な作品となっています。
ゼフィッレリの対極にある演出スタイルと言えるでしょうか。圧倒されました。
主演はアンソニー・ホプキンスと、ジェシカ・ラング。

シェイクスピアは、きちんと全集を揃える必要があるな、と感じます。名作集だけではいけない。

昨日から、馬小屋の改修・増築工事。
寒くなってきているので、大工さんもたいへんです。
ていねいに仕事をしてくれる大工さんなので、完成まで一週間ぐらいはかかるだろうか。

きょうは頭を切り換えて、週刊誌連載の原稿

01/11/12



「カストロ伝」と「友近牧場シリーズ」の打ち合わせ

昨日、集英社の担当編集者ふたり来訪。『カストロ伝』と、連作『友近牧場シリーズ』の
単行本化打ち合わせ。
『カストロ伝』刊行は来年6月ころでしょうか。『友近牧場シリーズ』は、もう一本短篇を書いたうえで、
来年秋の刊行でしょう。『武揚伝』にかかっていたあいだ、ほとんど新刊単行本が出せませんでしたが
来年はこの二作を含め、あと二作は刊行できるのではないかと思います。

ネットスケープ問題は、けっきょく知人が、見るに見かねてということでしょうか、
べつの業者さんを紹介してくれましたので、このひとにも往診をお願いし、
6.2をインストールしました(こちらが最新バージョンだったようです)。
4.7は復旧不能でした(そうそう、こちらには4.78というバージョンがありましたが)。
何かの勘違いだろうか、と心配していた問題についても、やはりそのとおりのトラブルだったようで、
逆にほっとしてしまうから不思議です。つまり、あまり馬鹿馬鹿しいことで騒いだわけではない、と
いうことなので。
6.2よりもやはり4.7のほうがよかったと思うのですが、もうしかたがない。
重い、という点については、メモリー増設で対応します。

01/11/10



やっぱり6.1は使えない

昨日は、復旧した、と書きましたが、やはりネットスケープ6.1は使えません。
このバージョンアップで、使いやすくなったと感じているひとがいるのだろうか。
忙しい時期に、とほほ、と言いたくなる事態です。

きょうは、「馬を虐待している」などと中傷されぬよう、
馬小屋の見栄えをよくする改修工事の手配。
他人の目だけを気にしての出費は、つくづく馬鹿馬鹿しいのですが。

01/11/9



ネットスケープ復旧。やれやれ


ネットスケープの不調の件、ディーラーのサービスマンにきてもらって診てもらいました。、
けっきょくネットスケープ6.1をインストールして復旧です。
復旧の時刻と、臨時のプロファイルを閉じた時刻には、多少時間差があります。
午前中の一時間ほどですが、自分のメールが届いていないのでは、
というご心配のあるかたは、お手数でももう一度メールをお送りください。

しかし、この6.1は、使いにくくないですか。慣れの問題ではないように思う。
処理速度は4.7より遅い。文字入力のコードも、どこか変更になったのか、やたらに引っかかる。
各種の設定をまちがえている可能性もあるので、あまり書きませんが。

馬のことで言いがかりをつけられた件は、思い出しても不愉快になるだけなので
削除します。それにしても、いやな世界です。

昨日、国際赤十字のK氏と会ってお酒を飲みました。
氏は、災害や戦災が起こると真っ先にそこに派遣されて、救援活動の本部を
立ち上げる、という仕事をしているひと。パキスタンのぺシャワールから帰ってきたばかりです。
北見市の大学での講義のために、こんな時期だというのにわざわざ当地にやってきたのでした。
アフガニスタン情勢をめぐって、貴重な現地情報をいろいろ聞かせてもらいましたが、
お酒が入るに連れて、氏の仕事体験総体も話題に。
氏の仕事ぶりは、ストレートな冒険小説、という印象なので、
ついつい、将来の作品のための取材気分で話を聞いている自分がおりました。
忘れないうちに、メモを作っておくようにしよう。

01/11/8



USB接続親指シフト・キーボード発売決定

富士通コンポーネントから、先日書いたUSB接続の親指シフト・キーボードが
発売になります。コンパクトと、通常サイズの二種類。発売は12月7日だそうです。
親指シフト・キーボードを取り巻く環境はいまだ厳しいということなので、
支持するひとは、この機会に一点買っておきましょう。なくなったら、わたしたちの仕事は、
きわめてストレスの多いものになるのですから。

詳しくはつぎのサイトを見てください。

親指シフト・キーボードに関しては
http://nicola.sunicom.co.jp/html/usershp.htm

商品情報は
http://software.fujitsu.com/jp/oasys/2002/kanren2002.html

01/11/7



恥ずかしいミスを修正して、『武揚伝』増刷


『武揚伝』増刷が決まりました。これで、恥ずかしい校正ミスや誤植の数々を直せます。
増刷部数については、ささやかなのでここには記しませんが、でもちょっとお祝いするには
値するか。明日は、ワインとゆきます。

アドレス帳が使えず、返信機能も使えないので、やむをえず筆不精になります。
最近メールがこないぞ、とお感じのかたは、佐々木宛てにメールをください。
確実に返信いたします。

01/11/6



緊急事態、ブラウザにトラブル?


困ったことになりました。ネットスケープを立ち上げてプロバイダーに接続しようとすると、
ソフトが強制終了してしまいます。サブで使っているプロバイダーには
問題なくつながるのですが、そのプロバイダーのカスタマーサービスに問い合わせると、
それはネットスケープのトラブルだという。とりあえずプロファイルをもうひとつ作って、
なんとかインターネット環境にはもどしました。
ブラウザに問題、と呼ぶべきなのか、メールソフトにトラブルというべきなのか、
どっちなんだろう。

これまでどおりメールを送っていただくことはできますが、
これまでやりとりしたメールのファイルは閲覧不能。アドレス帳も使えません。
ブックマークも全部最初から取り込みし直しです。

しばらくご迷惑をおかけします。
対策をご存知のかたは、教えていただけませんか。

01/11/5



とうとう初雪、今年も終わり?


昨日は当地、初雪です。積るほどの量ではなかったのですが、
一時は周囲一面が真っ白に見えるほどでした。寒気もきつい。
そろそろ車のタイヤをスタッドレスに替えなければなりません。

アメリカで仕事をしている親指シフト派のフリージャーナリストに、
USB接続の親指シフト・キーボードが出ると伝えました。このひと、このところ、
親指シフトを使い続けるべきか、もう周囲の大勢にしたがうべきか悩んでいたのですが。
彼女の反応。
「じゃあ、MURAMASAにつなげて使えるのね」
こういう使いかたもありますね。

01/11/5



新書の骨子がまとまった

昨日、集英社の新書の担当編集者が来訪。昨日、きょう午前中と、打ち合わせでした。
『北の大地で考える』という仮のタイトルで話が進んでいた件ですが、この打ち合わせで、
『馬を飼う』というライフスタイルについての新書にしましょうと話がまとまりました。
技術書とか実用書ではないので、馬を飼い出して二年目のわたしでも、
書けることはあるでしょう。

またこのテーマであれば、小説原稿を並行して書くのとはちがい、
ちょうどこのサイトを更新するように、毎日書いてゆけそうな気がします。
PCになぞらえて言うなら、ドライブを変えて書く、というところでしょうか。
ともあれ、これについても早急に執筆開始。

カラマツの黄葉が真っ盛りです。空気が澄んでおり、風景全体も
黄色みがかって、夏の当地とはまたちがった美しさ。担当者を送ったあと、
少しドライブして、この風景を楽しみました。
でも、この美しさも陽気も、あと数日かな。寒波が近づいているようです。
日曜日まではなんとか好天がもってほしいものだけれど。

01/11/2



2001年、仕事の予定


謹賀新年。
ことしの仕事の予定は、以下のとおりです。

「疾駆する夢」
週刊ポスト連載中
戦後の焼け跡の上で自動車生産を夢見た男たちの物語。主人公はいよいよルマンに挑戦。

「キューバの血、ハバナの夢」
月刊プレイボーイ連載中
フィデル・カストロの評伝。カストロとチェ・ゲバラたちはついにキューバ逆上陸。

「黒頭巾旋風録」
赤旗日曜版、2月中旬から連載開始
幕末の北海道を舞台にした、いわば「怪傑ゾロ」「鞍馬天狗」

「警官仕立て」(仮題)
角川春樹事務所書き下ろし
警察小説シリーズ第一弾、北海道警察本部の一刑事が主人公

タイトル未定。
毎日新聞社書き下ろし、アジアン・ノワール・シリーズのうちの一本



新書も一冊書きます。

「北の大地で考える」(仮題)
集英社新書。北海道の田園生活、動物と暮らすということ、さらにやや文明論的な考察。


雑誌短篇の予定。
小説新潮、連作「わたし」シリーズ
小説すばる、連作「友近牧場サーガ」

雑誌連載
別冊文芸春秋、リニューアルの02年1月号から現代ものサスペンス


01/01/01

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