|
『うたう警官』、乗っているけれど、べつの原稿があるので、ひとまずきょうまで。あと100枚ぐらいだろうか。明日から『駿女』。
いくつか料理本を読んでいます。檀一雄は、『檀流クッキング』『美味放浪記』を読んだのですが、大先達に対して失礼と思いつつ、かなりの違和感も感じました。
氏は、料理のうまさ・まずさについて、ひとつ明快な判断基準を持っている。旬のものを、その土地で、その土地のひとがする調理法で食べるのがいちばんだ、ということ。
でも、これって、ほんとうだろうかと思ってしまうのですね。味覚が風土の中で育つものだとしたら、氏のように、世界中どこに行っても、その土地の素材をその土地の調理法で食べて、それが等しくうまいと感じる、ということはありえないと思うのです。
塩加減ひとつ取っても、土地ごとに(あるいは文化ごとに)適正値はちがっています。なのに、氏はどこでも、その土地の漁師や大衆食堂の素朴な食べ方を、絶賛する。
どこの土地の料理でもおいしくいただきます、という態度は、倫理としては正しいけれども、わたしには料理、食事は愉悦であり、快楽です(ちょっと見栄。ふだんの食事はただのカロリー補給です)。倫理では味を判断しない。わたしはその意味では檀一雄を誤解していたようです。氏は、料理と食事に関して、とてもストイックなひとなのでしょう。
あわててつけ加えれば、わたし自身も、好き嫌いの激しすぎる人間とは、あまり一緒に食事したくはないんですけれど。
『クローサー』(コーリー・ユン監督)
いやはや、これも『キルビル』でした。ビッキー(ヴィッキー)・チャオ、スー・チー、カレン・モクの三人の女性がからみあうアクション。ラストは香港のハイテク・ビル最上階で、ビッキー・チャオとカレン・モクが、倉田保昭(!)と日本刀で立ち回りを演じる。
アジア版『チャーリーズ・エンジェル』という評があるようですが、アクションはこちらのほうが軽快な印象があります。主演三人の体つきのちがいのせいでしょうか。楽しみました。
|